東京宝塚劇場に新たな美をもたらす『THE NATURE OF TIME』
東京の中心地、有楽町に位置する東京宝塚劇場。この場所に、セイコーウオッチ株式会社から新しい緞帳『THE NATURE OF TIME』が寄贈されました。この緞帳は、舞台芸術のさらなる美しさを際立たせる新たなシンボルとして、観客を魅了することでしょう。
緞帳の背景と制作意図
新しい緞帳のデザインは、移ろいゆく時の流れと、その瞬間の煌めきをテーマにしています。セイコーウオッチの執行役員、種村清美氏の手によって、時の流れや森羅万象の美を表現したというこの作品は、200色以上の織り糸を巧みに使った繊細なグラデーションで仕上げられています。そのため、観るたびに異なる表情を持ち、まるで舞台自身が呼吸しているかのような印象を与えます。
制作は株式会社阪急建装、製作はSUMINOE株式会社や丹後テクスタイル株式会社といった名だたる企業が手がけ、伝統ある西陣本綴錦織の技法が用いられています。緞帳のサイズは天地9メートル、間口24メートル、重さは約1,000kgと迫力満点です。
本公演『GUYS AND DOLLS』とのコラボ
この新緞帳は、月組公演のミュージカル『GUYS AND DOLLS』の本日13時30分の公演から初めてお披露目されました。宝塚歌劇団の華やかな舞台とのコラボレーションが、どのような化学反応を生むのか、観客の期待は高まります。前作の緞帳『生生流転』が使用されていた期間は2016年11月から2025年10月まででしたが、新しい緞帳の登場により、舞台は更に進化を遂げることでしょう。
宝塚歌劇団とセイコーウオッチの絆
セイコーウオッチ株式会社と宝塚歌劇団の関係は長く、過去の両者のコラボレーションによる独自の美意識が築かれています。緞帳の製作には、舞台装置や演出において一流の技術が求められ、それが今回も見事に実現されています。このような企業の協力によって、宝塚歌劇団はさらに洗練されたパフォーマンスを提供できるのです。
東京宝塚劇場が新たに迎える『THE NATURE OF TIME』。時の流れを感じさせる美しいデザインが、観客に深く寄り添い、宝塚歌劇の素晴らしい世界への扉を開くことを期待せずにはいられません。感性が刺激される瞬間に、自らの目でその美しさを確かめることを、多くのファンが楽しみにしています。