加藤世紀氏、音楽業界の巨星が67歳で逝去
2025年2月21日、音楽機器メーカーとして世界的に知られる株式会社コルグの代表取締役社長、加藤世紀氏が67歳でこの世を去りました。病気療養中だった彼は、多くの音楽ファンと業界関係者に深い感動と影響を与え続けました。
加藤氏は、昭和32年3月28日に、コルグの創業者である故・加藤孟氏の長男として誕生しました。彼の音楽に対する情熱は幼少期から始まり、東海大学海洋学部増殖科を卒業後の昭和55年1月に株式会社コルグに入社しました。入社後、彼は国内販売課で営業を担当し、その後商品企画室長として多くの革新的な楽器の開発に寄与しました。特に1978年に世に送り出された「M1」は、ミュージック・ワークステーションの先駆けとして、音楽制作のスタイルに革命をもたらしました。
昭和63年からはKORG USA Inc.に勤務し、平成元年には社長に就任しました。加藤氏は、アメリカ市場への音楽機器の拡販に尽力し、その業績は高く評価されました。彼は平成7年に株式会社コルグの副社長に就任し、平成15年10月からは代表取締役社長として、長年にわたり音楽業界の発展を牽引しました。
彼の手がけた楽器は、常に革新の最前線であり、世界中のアーティストに新しい表現の可能性をもたらしました。彼が信じ続けた音楽の力は、私たちの心に深く刻まれています。
加藤氏は、温かい人柄と卓越したリーダーシップで、社員や仲間たちからも信頼されていました。彼の情熱は社内の文化にも色濃く残っており、音楽と技術の融合を追求し続ける企業の姿勢は、まさに加藤氏の精神の賜物なのです。彼の逝去により、私たちはかけがえのない存在を失ったと痛感しています。
故人の功績はその精神を受け継ぐ人々によって、今後も引き継がれていくことでしょう。株式会社コルグは、加藤世紀氏の意思を受け継ぎ、これからも魅力ある製品の開発に努め、音楽愛好者に喜びを提供し続けることを約束します。
私たちは加藤氏のご遺族と、その友人、そして多くのファンに心からの哀悼の意を表します。彼の残した道のりは、今後の私たちの指針です。
この情報は2025年2月28日に株式会社コルグから発表されたものです。