TISとクエストリーが提携しアニメ映画製作の資金調達を加速

新たな資金調達の時代が到来！

2025年1月24日、TIS株式会社と株式会社クエストリーが業務提携を結び、アニメ映画製作における資金調達の新手法を導入することが発表されました。両社によるこの提携は、韓国内のアニメーションとコンテンツ産業への資金流入を目指し、特にセキュリティトークンを活用した資金調達に焦点を当てています。

セキュリティトークンとは

セキュリティトークンは、ブロックチェーン技術を基にした新しい資金調達手法であり、これにより発行・管理コストの削減、証券の小口化、自らの流動性を確保することが可能になります。TISは、この技術を利用したプラットフォーム『STLINK』を提供し、企業や証券会社がシームレスにセキュリティトークンの運営を行える環境を整えています。このプラットフォームの目指すところは、事業者と投資家をつなぎ、新たなビジネスの創出を支援することです。

クリエイティブ業界の課題解決

今回の提携は、アニメ制作に関連する資金が十分に行き渡らないという長年の課題に対する解決策の一環です。クエストリーは『日本のコンテンツを金融の力で世界一に』というミッションを掲げ、直接金融の仕組みを構築しています。この仕組みの一環として、彼らは自己募集型の私募ファンド『Questry Global Anime ST Fund（仮称）』の設立を計画しています。

具体的な施策

TISは『STLINK』を通じて、セキュリティトークンの発行と管理を包括的にサポートし、クエストリーはコンテンツファイナンスの設計と企画運営に取り組みます。これにより、2024年度内にはセキュリティトークンの発行を目指すとしています。これが実現すれば、国内初の試みとなる見込みです。

投資家とクリエイターの架け橋づくり

最近では、敷居の高かったアニメ映画制作への投資が、セキュリティトークンによって身近になることが期待されています。資金調達において、投資家は直接制作に関わることができるため、魅力的な投資対象となるでしょう。このような事例は、日本だけでなく世界中のファンにも新たな機会を提供することになります。

未来への展望

TISとクエストリーは、アニメ映画をはじめとするコンテンツ産業の持続的発展を視野に入れています。2032年までに、年間300億円規模の新規投資資金の流入を見込んでおり、今後はスポーツや街づくりなど、他の分野におけるセキュリティトークンの活用も視野に入れています。どのようにして新たなエコシステムを構築し、成長していくのか、大いに期待が寄せられます。