合唱プロジェクト「どこからか言葉が」がメセナに認定
東京で行われる合唱プロジェクト「どこからか言葉が」が、公益社団法人企業メセナ協議会の2025年度「This is MECENAT」活動として認定されました。このプロジェクトは、昨年11月に逝去した著名な詩人、谷川俊太郎さんをしのぶために始まりました。。
「This is MECENAT」とは、企業などが取り組むメセナ、つまり芸術文化振興を通じた心豊かな社会づくりの活動を有識者が審査し、認定する制度です。この活動は2014年よりスタートし、全国で実施されるさまざまな企業メセナの社会的意義を示すことを目的としています。
プロジェクトの概要
「どこからか言葉が」は、2016年から朝日新聞で連載されている谷川さんが書き下ろした詩を基に、多くの作品が合唱曲として音楽家によりアレンジされる内容です。プロジェクトの参加音楽家は、新実徳英さんや信長貴富さん、木下牧子さんをはじめとするトップの作曲家6名が選ばれ、各々が詩に曲を付けます。さらに、2026年3月22日に東京の文京シビックホールで行われるコンサートでは、これらの新作と、既に親しまれている谷川さんの合唱曲を披露します。
演奏は複数の合唱団によって行われ、特に子どもたちの合唱も取り入れたバラエティ豊かなパフォーマンスとなる予定です。その際には来場者と共に歌う企画も考えられており、参加者全員が谷川さんの楽曲を楽しめるように設計されています。
初演に向けた準備
新たに作曲された作品は2024年3月のコンサートで初公開されます。作曲陣には、混声合唱において新実徳英さんと信長貴富さん、男声のために木下牧子さん、女声のために瑞慶覧尚子さんと面川倫一さん、児童合唱曲の作曲は松本望さんがそれぞれ担当します。これに加え、谷川さんの長男である賢作さんなどによる詩の朗読も行います。
もちろん、谷川俊太郎さんの人生とその業績を振り返りながら進行するこのコンサートは、文化的な追悼であり、未来への希望を込めた意味深いイベントとなるでしょう。
情報提供
コンサートの詳細やチケット情報は、今後朝日新聞の紙面や公式サイトを通じて随時発信される予定です。楽曲の作成やコンサートに関する最新情報は、特設サイトや関連リンクを通じて確認できます。
この合唱プロジェクトは、谷川俊太郎さんの遺志を引き継ぎ、乱世の中でも心豊かな社会を目指すメセナ活動として、多くの人々に感動と希望を届けることでしょう。メセナマークも取得し、さらに顕彰されることを期待しています。