ヤマハ、ボカロ楽曲制作の新アプローチを提示
ヤマハ株式会社が、新たなボカロ楽曲制作ツール『Mobile VOCALOID Editor』のサブスクリプション版を発表しました。10月20日よりApp Storeでの提供が開始され、これまで以上に手軽にボーカロイドの世界に触れることができるようになります。
ボカロの魅力をもっと身近に
「VOCALOID」は2003年にヤマハが開発したテクノロジーで、歌詞やメロディを入力することで自然な歌声を作り出すことができます。この度登場した『Mobile VOCALOID Editor』は、2015年に登場したアプリをさらに進化させたもので、指先で簡単に音符や歌詞の入力ができ、多彩なボイスバンクを活用した制作が楽しめるようになっています。
サブスクリプション形式の導入によって、ユーザーは596円の月額料金でこのアプリを利用でき、必要な時にすぐに利用開始できる手軽さが魅力です。アプリ内には、新たにAI技術を駆使した合成エンジン「VOCALOID:AI」が搭載されており、より自然で表現豊かなボーカルを実現しています。
新しいボイスバンク「asa」との出会い
『Mobile VOCALOID Editor』には、儚く透明感のある歌声を持つ新作ボイスバンク「asa」が標準装備されています。また、人気の「初音ミク」や「IA」、さらに「AI Megpoid」や「AI音街ウナ」といったボイスバンクも利用可能で、これまで以上に自由な表現が可能となりました。ユーザーは、自分の楽曲に最適なキャラクターのボイスを選ぶことで、多彩なサウンドを楽しむことができます。
制作をもっと楽しむためのサポート
さらに、アプリでは替え歌やSNS投稿で利用可能なメロディフレーズも提供されるため、クリエイターは自由な発想で楽曲制作に挑むことができます。また、アプリ内からは追加ボイスバンクの購入も簡単に行えるため、必要に応じて自身の楽曲のバリエーションを広げることも可能です。
体験イベントとキャンペーンも開催
新バージョンの発売を祝して、10月25日と26日に「ボカロなんでも相談会」がYamaha Sound Crossing Shibuyaで開催されます。ここでは、開発メンバーによる製品展示や利用方法についての相談が行われるため、参加を希望する方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
また、発売記念キャンペーンとして、作成した楽曲を指定ハッシュタグを付けてSNSに投稿した方には、お好きなボイスバンクがプレゼントされる嬉しい特典も用意されています。
まとめ
『Mobile VOCALOID Editor』の導入により、ボカロ楽曲の制作がさらに身近なものになることが期待されています。音楽制作を楽しむすべての方が、自分だけのオリジナル楽曲を手軽に表現できる環境が整いつつあります。新しいボカロとの出会いを通じて、今まで以上にクリエイティブな体験が広がっていくことでしょう。