クセなし俳優・神田聖司が挑む、新たなヒーローとしての挑戦
2023年、スーパー戦隊シリーズの50周年を記念した作品『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』が放送され、その中で新たに注目を浴びているのが、俳優の神田聖司だ。この31歳の遅咲きの俳優が演じるのは、個性的でクセの強いキャラクター、暴神竜儀。彼は指輪を手に入れ、仲間たちと共に悪の軍団と戦いながら成長する姿が、視聴者に感動を与えている。
1. 幼少期からの野球とドラマへの憧れ
神田聖司は千葉県で生まれ、4人兄弟の三男として慈しみ育てられた。小学1年より兄たちに影響を受けて野球を始め、野球漬けの生活を送っていたが、小学生の時に視聴したドラマ『野豚をプロデュース』に心を奪われ、ドラマの持つ力を実感する。そんな経験が、彼の芸能界への興味のきっかけとなったものの、実際に芸能の道を目指すことには至らず、中学時代は野球部に専念していた。
2. スカウトのチャンスとその葛藤
ある日、部活の仲間と遊園地に遊びに行った際、大手芸能プロダクションからスカウトされるが、父からの厳しい問いかけによって、もろくもその夢を諦める。しかし、その出来事が彼の心にずっと残り続け、次第に「本当にこれでいいのか?」という疑問を抱くようになった。
3. 大学生活からの目覚め
高校に進学した神田は、野球を辞め初心者向けのバスケ部に入部。楽しい高校生活を過ごす中でも「何か自分を夢中にさせるもの」を常に探し続けていた。しかし、大学卒業が近づくにつれ、自分の進むべき道について再評価を始める。「以前に諦めた俳優への道に挑戦しなければ後悔する」と思い立ち、俳優業を目指す決意を固めた。
4. 苦悩の日々と新たな挑戦
芸能事務所に所属するも、厳しい新人時代が待っていた。舞台やイベントでの出演を重ねる中で、人々の記憶に残るような個性を模索する苦悩の日々が続く。特に、マネージャーから「クセや個性が少ない」との指摘を受けた神田は、どうすれば印象を残せるか試行錯誤をしていく。
5. 俳優としての覚悟と成功の予兆
そんな中、2022年にはフジテレビ系ドラマ『てっぱち』に出演し、存在感のある役柄を手に入れることに成功。これが彼にとっての転機となり、その後も映画やドラマでの出演が増える。さらに、ようやく巡ってきたチャンスが『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』のオーディションだった。「今度こそ」と臨んだオーディションは、過去の経験を活かし、自分らしさを大切に演じることができ、見事合格。
6. 戦隊ヒーローとしての活躍
神田は、31歳という年齢でヒーローの役を手にし、初めて本格的に特撮界へと足を踏み入れた。彼にとってこの役は夢の実現であり、「自分ができることを精一杯やるだけ」との心構えでキャラクターの暴神を楽しんで演じている。
最後に、神田は「自分の姿を見て、ヒーローに憧れる子どもたちが一人でも多く増えると嬉しい」と語っており、彼の挑戦はまだまだ始まったばかりだ。
想像もしなかったヒーローへの道を歩むこととなった神田聖司の今後の活躍に期待せずにはいられない!