居場所を蘇らせる音楽、坂本龍一の『Trio Tour 2012』
音楽界の巨匠、坂本龍一が震災から15年の節目に『Trio Tour 2012』の収録映像を2026年3月27日から劇場公開することが決定しました。このトリオ公演は、ピアノ、チェロ、ヴァイオリンの三つの楽器で構成されており、坂本自身の音楽に対する深い思いが込められています。また、この作品は劇場の音響環境に合わせて再構築されており、映画館で体験する特別な瞬間を提供します。
多くの期待が寄せられた復活公演
2000年代初頭以来、坂本はシンプルさの中に深い音楽性を見出し、特に1996年に発表したアルバム『1996』ではピアノ・トリオの形式を確立しました。その後、坂本は『THREE』という新しいアルバムを持って、2012年に長年のファンが待ち望んだトリオ公演を再開し、日本国内外で全12公演が行われました。これには、長年のコラボレーターであるジャケス・モレレンバウム(チェロ)や、オーディションで選ばれたジュディ・カン(ヴァイオリン)も参加。特に、この3人によるトリオのセッションは見逃せません。
東京・赤坂ACTシアターでの特別な夜
今回の映画で収録されたのは、東京の赤坂ACTシアターで行われた公演の映像です。この公演では、坂本の名曲のいくつかが演奏され、YMO時代の「キャスタリア(Castalia)」や映画音楽の「戦場のメリークリスマス(Merry Christmas Mr. Lawrence)」、「ラストエンペラー(The Last Emperor)」、「Rain」といった楽曲が息を呑むような演奏で届けられています。さらに、新曲「Shizen no Koe」が初披露され、多様な音楽体験が広がりました。
被災地への思いを込めた選曲
特に印象に残るのは、東日本大震災からわずか一年後に行われた公演であり、被災地への思いも強く反映されています。チャリティ曲の「Kizuna World」や、福島を題材とした大河ドラマ「八重の桜(Yae no Sakura)」のメインテーマなど、日本を思いやる選曲も含まれています。これらの楽曲は、一つの音楽としてだけでなく、感情や歴史をも再現する力があります。
まとめ
『Ryuichi Sakamoto | Trio Tour 2012』は、2026年3月27日(金)から、109シネマズプレミアム新宿を皮切りに全国で上映されます。今回の劇場公開は、震災から15年という特別な時期に、私たちに音楽がもたらす癒しやつながりを再確認させてくれることでしょう。映画館という特別な場で、坂本龍一の音楽が再び私たちの心に響きます。公式HPにはさらなる公開劇場情報が随時更新されるので、ぜひチェックしてみてください。
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