江戸から続く「糸あやつり人形」の存続危機
東京都内で活動する「一糸座」は、400年の歴史を持つ伝統芸能「糸あやつり人形」を守り続けてきた劇団です。江戸時代から続くその舞台は、多くの人々に喜びと感動を提供してきました。しかし、今、彼らは存続の危機に直面しています。
存続の危機を迎えた「一糸座」
一糸座は、主に学校巡回公演を収入源としており、これが減少しています。また、近年の物価高騰や、予期せぬ公演中止によって経営が圧迫される中、日常の稽古場維持さえも難しくなっています。「来年や再来年に公演ができるのか」という不安が現実のものとなり、その危機感は日に日に増しています。これまで、糸あやつり人形を受け継いできた多くの人々の思いを絶やさないためにも、この危機を乗り越える必要があります。
未来への希望~「命の糸」を紡ぐ挑戦
「糸あやつり人形」は、過去から現在、そして未来へと続く「命の糸」です。伝統というのは「今、続ける人」がいなければ未来に繋がりません。そのため、「一糸座」では自らの存続をかけた覚悟の挑戦を掲げ、クラウドファンディングを立ち上げました。このプロジェクトは、未来のお客様や人形遣いたちとの素晴らしい出会いを継続するための重要な一歩です。
私たちは、単に古典を保存するのではなく、現代の観客にも響く形で継承・発展させることを目指しています。その一環として、現代演劇人とのコラボレーションから新作の創作まで、常に新しい表現に挑み続けています。
クラウドファンディングの内容と使用用途
今回のクラウドファンディングでは、第一目標として300万円、最終目標で1,000万円を設定しています。これらの資金は、活動を継続し、未来の公演を実現するために必要不可欠です。特に、活動の維持費やレンタルスペースの維持、人件費の一部など、切迫した経済的危機を乗り越えるための基盤となる資金を求めています。
また、支援金はさらなる公演計画の実現、後継者の育成、伝統の継承にも役立てられます。過去に未演の古典公演のための人形制作や若手人形遣いの研修環境整備などに使用する予定です。
一糸座の思い~文化の未来を創る
「一糸座」一同は、切れかけた一本の糸をともに手繰り寄せる仲間を求めています。このプロジェクトは、ただの経済的な支援ではなく、400年の歴史を背負った文化を未来へ繋げるための道筋です。私たちは、この芸能が百年後、二百年後にも生き残りますよう、精一杯努めてまいります。
私たちの想いに共鳴してくださる皆様、ぜひとも「一糸座」と共に、未来に続く糸を紡いでいきませんか?
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