2025年11月17日、著名な作家・村崎なぎこによる新作小説『全米(あまた・まい)が泣いた』が出版される。この作品は、JTBパブリッシングが展開する児童向けジュニアノベルレーベル「はじめノベル」の第一弾として登場する。彼女の前作である『ナカスイ!』シリーズでの成功に続くこの新たな挑戦に、読者の期待も高まる。
物語の主人公は中学1年生の衛藤駿。何も誇れるものがない彼に、意外にも漫画の才能が芽生える。駿は編集者に認められ、漫画家デビューへの道が開けると思いきや、突然、遠くの村で修行を命じられることになる。そこで出会ったのは、クールな少女、マイ。彼女の感情の起伏が、誰もが知る有名なキャッチコピーに結びついていることが明らかになるのだ。
作品の中では、編集者から出されるテーマがユニークで、その一部には「1+1=2」や「虫めづる姫君」、さらには「二階から目薬」、「リトマス試験紙」といったものが含まれ、駿が果たして面白い漫画を創り出せるのかという試練が描かれる。この突飛な発想とその中で成長していく彼とマイの関係は、若い読者だけでなく、大人たちにも共感を呼ぶことだろう。
村崎なぎこは、1971年栃木県に生まれ、彼女の作品は地方の文化や人々の生活を鮮やかに描くことで知られている。21年には『百年厨房』で第3回日本おいしい小説大賞を受賞し、才能を発揮してきた。これまでの著書には『ナカスイ!』シリーズ(祥伝社)や『オリオンは静かに詠う』(小学館)などがある。
「はじめノベル」は、子どもたちが人生の旅路を歩む上で、初めての恋愛や友情、ミステリーをテーマにした作品を制作することを目的としている。村崎が挑む本作『全米が泣いた』は、まさにその理念に則った作品となっており、読者にとって心の支えや挑戦となることでしょう。
本書の仕様は四六判、256ページで、希望小売価格は1,320円(税込)となっている。全国の書店およびネット書店で販売される予定で、特にAmazonを通じて簡単に入手可能だ。今からその発売を楽しみに待ちたい!
創刊を機に、『全米が泣いた』以外にも「はじめノベル」からは、*あいら*著による『バンド男子とウタヒメ①』なども同時に発売される。これからの展開から目が離せない。小説に興味がある方、特に中学生や青少年に向けた刺激的で心温まるストーリーに触れてみる絶好のチャンスである。村崎なぎこの新たな作品がどのような感動をもたらすのか、期待が膨らむ時期となるだろう。