教育の新たな価値観
2025-06-02 10:57:17

教育現場の新価値観を提唱する乙武氏と渡辺氏の対談本が登場

『教育における「足りなさ」の重要性』が書籍化



2025年6月4日、株式会社東洋館出版社は乙武洋匡氏と渡辺道治氏による対談をもとにした書籍『教育における「足りなさ」の重要性』を刊行します。この作品は、Voicy FES’24で「ベスト対談」第一位に輝いた対談に基づいたもので、教育現場が直面する問題や、そこから得られる教訓を深く掘り下げています。

現代教育の課題と「足りなさ」の価値



近年、教育界で問題視されるのは教師の病気休職者の増加や人手不足です(令和5年度 公立学校教職員の人事行政状況調査より)。これに対抗するために本書で提唱されているのは、「すべてを満たすこと」ではなく、「足りなさの価値」です。乙武氏は、持病を抱えながらもさまざまな挑戦を続けてきた自身の経験をもとに、足りなさがもたらす可能性を探ります。

教育の根本に迫る対話



本書では、教育現場での実体験や感動的なエピソードが収録されています。乙武氏と渡辺氏は、どちらも教師として活動していた時期に抱いていた願いが、教育の核心であると気づく過程を描いています。この対談は、ただの意見交換にとどまらず、教育の本質に迫った価値ある時間となっています。

「足りなさ」がもたらす成長の力



彼らは、「足りないこと」が成長を促進する力を持っていると強調します。勉強や運動が苦手な子ども、自己に自信を持てない教師、様々な制約を抱える学校現場で、足りなさがどう人を成長させるかを語りかけます。この考え方が教育の場にどのような新しい視点をもたらすのか、読者に深く考えさせる内容となっています。

著者の思い



乙武氏は自身の体験について、「私自身、手足がない“足りなさ”を抱えながらも、出会いや思いやりが引き寄せられる」と語ります。この対談は、彼にとって人生の贈り物のような時間であったと振り返っています。一方、渡辺氏は、「足りなさは人と人がつながる余白」とし、教師にも子どもにも完璧じゃない部分こそが助け合いを生むと述べています。

新刊書誌情報



新刊『教育における「足りなさ」の重要性』は、160ページ、税込価格1,870円で、内容も充実しています。(ISBN:978-4-491-05891-7)

こちらから第1章を読むことができます。

教育現場の今、ぜひこの書籍を手に取り、「足りなさ」の意味を再考してみてはいかがでしょうか。


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