絵童話『ななちゃんは、みんなのねこ』の魅力
2025年5月30日、岩崎書店から新たに発売される絵童話『ななちゃんは、みんなのねこ』。この作品は、実在の話をもとに、地域で大切にされる「地域ねこ」というテーマを扱っています。著者の今西乃子さんは、命の大切さを子どもたちに伝えるために、心温まる物語を作り上げました。
地域ねことは?
「地域ねこ」とは、地域に住む人々から世話をされ、愛されている飼い主のいない猫のことです。可愛がることはもちろん大切ですが、それだけでなく、面倒を最後まで見る姿勢が求められます。特に、病気や高齢になったときに誰が責任を持つのかは、常に考えなければならない問題です。この物語の主人公、ななちゃんもまた、そのような地域ねことして、多くの人にお世話をされています。
物語の内容
この絵童話の主人公・ななちゃんは、公園で暮らす年老いた猫です。彼女は多くの近隣住民に可愛がられていますが、ある日、何かを感じ取ったように公園を離れる決心をします。この決断は、ななちゃんが自らの運命を探しに行く旅の始まりでもあります。
物語の中で、ななちゃんは一人のおじさんに出会います。「どうしたの? 飼い主はいないの?」というおじさんの優しい言葉は、彼女を再び温かい家庭へと導く鍵となります。この時、ななちゃんはどうやって自分を他者に委ねるのか、そして他者とのつながりの大切さを学んでいくのです。
全ページにイラストが施されており、視覚的に子どもたちを楽しませてくれます。特に低学年のお子さんでも理解しやすく、読み進めやすい構成になっていることが特徴です。命の大切さや最後まで責任を持つことの重要性を、物語を通じて学んでいけるのです。
巻末付録
また、巻末には「地域ねこ」に関する問題点やルールをわかりやすくまとめたテキストも収録されています。「地域ねこ」を知識として学ぶことで、子どもたちが命の価値を感じ取る手助けとなってくれるでしょう。
著者紹介
今西乃子さんは、実話をもとにした児童書を多く手掛ける著者で、「捨て犬・未来&きらら」シリーズなどで知られています。また、愛犬をテーマにした「命の授業」を全国で展開し、多くの命の大切さを伝えてきました。彼女の作品は、全ての生命に慈しみをもって接することの大切さを教えてくれます。
絵はひろみちいとさんが担当し、独特の温かみのあるタッチで物語を彩っています。彼女の絵は、物語のメッセージとしっかりと融合し、子どもたちに深い印象を残すこと間違いなしです。
発売情報
この絵童話は、全国の書店やネット書店で購入可能です。興味のある方はぜひ、子どもたちと一緒に手に取ってみてください。命の大切さに気付き、地域ねこの存在を通じて愛情を深める素晴らしい機会となるでしょう。詳しくは
岩崎書店の公式ページをチェックしてみてください。