アイルランドの新星カードinalsが新曲「Barbed Wire」を発表、その背景に迫る

アイルランドのコークを拠点に活動するインディーロックバンド、Cardinals（カーディナルズ）が、デビューアルバムのリリースに先駆けて新曲「Barbed Wire」を発表しました。バンドは特にアコーディオン奏者を擁し、独自のサウンドで注目を集めています。彼らの音楽は、エコー・アンド・ザ・バニーメンやヨ・ラ・テンゴの影響を受けながら、独自のスタイルに進化しています。Rolling Stone UKが表現するように、「次代の偉大なるギターバンド」としての評価は、さまざまなメディアに取り上げられています。

新曲「Barbed Wire」は、約1カ月に及ぶ欧米ツアーを経て発表され、世界中の音楽ファンからの期待が高まっています。この楽曲は、フロントマンのユアン・マニングの言葉によると、故郷の歴史にインスパイアされたもの。特にかつてサウスゲートブリッジに存在した刑務所や街の城壁に触発されているとのことです。マニングは「時には、美学が曲作りの過程に影響を与えることがある」とも語り、彼らの音楽がどのように地域文化に根ざしているかを示しています。

公開されたモノクロのミュージックビデオはザンダー・ルイスによって手掛けられ、本作がデビューアルバム『Masquerade』の4曲目の先行シングルであることを強調しています。このアルバムは全10曲を収録し、ロンドンのRAKスタジオで記録されています。来たるリリース日に向けて期待が高まる中、アルバムは壮大でありながらも親密な音楽的体験を提供するものとされています。

「Masquerade」には、暴力や憤りといったダークなテーマの楽曲が含まれる一方で、無邪気な曲調のトラックも存在します。このコントラストは、アルバムのA面とB面のように、明確に異なる感情を引き立てています。フォークな要素が加えられた劇的なメロディが、聴く者を魅了してやみません。メンバーのユアンとフィン・マニング兄弟を中心に、従兄弟のダラー、そして元同級生のオスカー、アーロンの5人が集まったこのバンドは、家族の絆と友情を基にしています。

Cathal Murrayは、バンドの多彩な音楽性を称賛し、アイルランド独特の文化を織り交ぜた音楽の進化を見守っています。彼らのデビューEPの楽曲は、Netflixの新ドラマ『ハウス・オブ・ギネス』やEAスポーツの『Skate』シリーズにも採用されており、その人気の高まりを裏付けています。また、彼らは精力的にライブ活動を展開しており、フォンテインズD.C.のオールデイイベントやアメリカツアーにも参加するなど、各地で存在感を示しています。

今後の彼らのスケジュールには、年末にかけての欧州ヘッドライナーツアーが含まれ、さらには2026年に予定されるUKおよびアイルランドでのツアーも発表されています。音楽界における彼らの成長から目が離せません。Cardinalsの音楽は、アイルランドの新たな声を力強く伝えると同時に、彼ら自身が示す可能性を間近に見る機会を与えてくれます。

新曲「Barbed Wire」は現在配信中です。Cardinalsのデビューアルバム『Masquerade』は2026年2月13日リリース予定です。これからの活動にもぜひご注目ください。