BIGCが日本に進出!新たなエンタメモデルを提案
韓国のエンターテックスタートアップBIGCが、21日に日本法人『ビックジャパン株式会社』を設立したと発表しました。代表取締役に就任したのは金基一氏。この新たな企業は、K-POP公演の成功を基に、日本市場向けの全方位的な展開を図る計画です。
BIGCとは
BIGCは、225国で利用されているグローバルなエンターテインメントプラットフォームです。特に利用者の約80%が海外ファンで、その中で日本のファンは15%を占めています。この数値から、日本市場の重要性を認識したプロジェクトが本格的に始まりました。
今回の進出にあたり、BIGCは『K-POPで検証されたオールインワン デジタルベニューモデルを日本に合わせて現地化する』と述べています。このモデルを基盤に、オフライン公演やグローバルなリアルタイムストリーミング、さらにはファンダムコマースまでを網羅した収益モデルを提供することを目指しています。
K-POPの成功を背景に
これまでBIGCは、チェン・ベクシやテミン、INFINITEなどのアーティストのグローバル公演を成功させ、K-POPのIP収益化モデルに信頼を得てきました。また、K-ドラマ俳優のファンミーティングやストリーミングコンサートを通じて、その範囲を広げています。過去2年で利用者数は250万人を超え、売上も前年比で5倍に達しています。
こうした実績を元に、日本での事業展開を進めることになります。
ビックジャパンのビジョン
日本法人ビックジャパンでは、まずK-POP公演を中心に、コンサート、ファンミーティング、放送コンテンツの制作まで、幅広い事業を推進予定です。東京と大阪を拠点に、大型コンサートの企画を進めつつ、BIGCプラットフォームを活用してリアルタイムグローバル中継やファンインタラクションの機能も充実させることが計画されています。
さらに、日本の放送局とのコラボレーションによるコンサートの開催や、授賞式のIP共同制作、J-POPアーティスト向けのファンクラブ運営へも積極的に乗り出す見込みです。
デジタルシフトの推進
BIGCは、78兆円規模の世界的なライブ公演市場において、『Digital Shift』を進めることを明言しています。K-POPで証明されたデジタルベニューを日本市場に拡大し、J-POPアーティストの国際的な進出をサポートする狙いです。また、オフラインに依存しない新たなファンクラブや公演のデジタルモデルを構築し、収益化を図ります。
CEOの金基一氏は「日本は約4.5兆円にも及ぶ大市場です。今後は、K-POPだけでなくJ-POPアーティストのオンライン収益化やファンダム拡大を支援するために、全力を尽くします」と意気込みを語ります。
これによりビックジャパンがどのように日本のエンタメシーンに変革をもたらすのか、今後の展開が非常に楽しみです。