フリーマガジン「VOICE OF LIFE」の新刊発行
認定NPO法人Dialogue for People(D4P)が発行するフリーマガジン「VOICE OF LIFE」の最新号が遂に完成しました。この雑誌は全国の書店や飲食店などで配布されており、多くの方々と出会うきっかけを作ることを目指しています。
2025年春に発行されるVol.9では、「クルド人への民族浄化――ハラブジャの記憶」というテーマで特集が組まれました。この特集では、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんと代表理事の佐藤慧さんによるイラク北部クルド自治区への取材レポートを掲載しています。クルドの人々は長年にわたり迫害を受けており、特に1980年代のイラン・イラク戦争時には化学兵器の攻撃を受けたハラブジャでは、その影響が今もなお残っています。この現地取材によって得られた生の情報や映像をお楽しみいただける内容です。
D4Pは普段はオンラインメディアで発信が多いですが、今回のフリーマガジンは特別に見開きB3サイズの紙媒体となっており、取材を通じて出会った人々や美しい情景を大きく掲載しています。ページをめくるたびに触覚を感じながら、彼らの物語に思いを馳せることができます。
さらに、この号には特集に関連したコラムも充実しています。「日本におけるクルドの人々の状況」といった内容や、関連書籍「故郷の味は海をこえて ―「難民」として日本に生きる」の紹介など、自分たちのことをより深く知るための情報が満載です。
D4Pは、世界の「無関心」を「関心」に変えることを目指しています。特に、すべての人が基本的人権を有し、多様性が尊重される社会を目指して様々な活動を行っています。フォトジャーナリズムをベースにした目の前の現実を伝えるだけでなく、次世代の若者に向けた教育プログラムも提供しています。
今回の特集を通じて、クルド人に対する理解を深め、彼らの現状を考えるきっかけとなることを願っています。誌面を通じて、人々の距離を縮めるシンボルとなることを目指しています。
「VOICE OF LIFE」は具体的にはどこで手に取れるのかもウェブサイトで随時更新していますので、ぜひチェックしてみてください。配布先や在庫状況に関してはお問い合わせの際に在庫切れの場合もありますので、あらかじめご了承ください。
そして、私たちがこのメディアを通じて伝えたいのは、実際に現場で見た出来事の重要性です。直接人々に触れることで初めて分かること、得られる気づきがあります。これからも私たちの活動にご注目いただければと思います。ぜひ、フリーマガジン「VOICE OF LIFE」を手に取り、世界の現実を感じてください。