新たな表現を追求するバレエ公演『Be Creative!』が神戸で開催
2025年11月9日(日)14時、神戸文化ホールにて、一般社団法人Ballet Company West Japanが主催する第7回公演『Be Creative!』が行われます。この公演では、ベートーヴェンの『運命』やチャイコフスキーの『白鳥の湖』、テクノ音楽など、様々なジャンルの音楽が融合し、観客に新たなアートの形を提供します。
優れた振付家たちが一堂に
今回の公演では、関西出身の新進気鋭の4人の振付家が作品を手掛けます。彼らは一般オーディションを通じて選ばれた才能たちであり、彼らが描く「今の世界」をぜひ劇場で体感してください。
瀬島五月の新解釈による『運命』
フルカンパニーでの改訂再演作品の中でも注目すべきは、瀬島五月によるベートーヴェン交響曲第5番『運命』です。この作品は2021年に初演され、コロナ禍の影響を受けて少人数のキャストで制作されましたが、今回はフルキャストでの本格的な舞台に進化しました。視覚と感覚の両方でベートーヴェンの音楽が持つ自然への愛を表現した作品に仕上がっています。
チャレンジャーたちの独自の作品群
また、振付家中田一史による『αδιαίρετος』は、古典バレエの名曲を題材にしたストーリー性のあるコンテンポラリーダンスです。心の裂け目を描くこの作品は、観客に新たな視点を投げかけます。
中野吉章が振付ける『Chaos in the Calm』では、クラシックバレエの要素を用いながら、テクノ音楽という現代的なスタイルで新たなダンスの可能性を探ります。
鈴木聖治による『my beautiful poison』では、クライミングハーネスを用いたパフォーマンスが展開され、身体表現の限界に挑んでいます。これらの作品は全て、今を生きるダンサーたちがそれぞれの物語を持って、新たなアートを生み出す瞬間を楽しませてくれることでしょう。
衣裳にも注目
本公演のもう一つの見どころは、衣裳とのコラボレーションです。特に、Jardin des Costumesの木村章子氏が手掛けた衣裳は、環境への配慮がなされた商品開発がなされており、舞台に新たな彩りを加えます。20着以上の特注衣裳が本公演のために製作され、衣裳とダンスが交わる化学反応もぜひお楽しみください。
未来を担う若手ダンサーたち
今公演には、佐々木嶺や大久保彩香、田中利奈など、これからのバレエ界を支える注目の台頭する若手ダンサーたちが多数出演します。特に、2023年ジャクソン国際バレエコンクールでの入賞者は注目の的です。
10代アーティストの作品展示も
さらに、神戸市六甲アイランド高等学校の美術系コースからもアーティストたちが参加し、公演当日は劇場のホワイエにて各自の作品を展示します。若きアーティストたちの視点から見る「今」と、ダンスとのコラボレーションも楽しみにしていてください。
公演詳細
舞台芸術の新しい形を追求するBallet Company West Japanが贈る『Be Creative!』。ぜひ足を運んで、今、ここにしかないアートの力を体感してくださいませ。