Z世代の「ととのう」意識調査実施
近年、サウナブームに伴って広がった「ととのう」という言葉が、もはやサウナだけのものではないことが明らかになりました。『僕と私と株式会社』が実施した全国調査によると、Z世代を含む若年世代の約3人に1人が日常的に「ととのう」に意識を持っているという結果が出ています。特にZ世代では、独特な習慣として定着しつつあるようです。
調査の概要
この調査は、Z世代(15~28歳)、Y世代(29~45歳)、X世代(46~60歳)を対象に行われました。調査期間は2025年7月7日から11日で、インターネットを通じたアンケート形式で実施され、2,000名から有効回答を得ています。
Z世代の「ととのう」意識
調査結果によると、Z世代の33.0%、Y世代の35.7%が「ととのう」ことを意識していると回答しました。特に「ほぼ毎日意識している」との回答はZ世代が最も多く、9.8%に上ります。「週に数回意識している」と合わせると28.6%という高い割合が確認されました。この結果からも、Z世代は日常的に「ととのう」を重要視していることが分かります。
ひとりで「ととのう」金曜日
この調査では、特に金曜日の夜の過ごし方についても触れています。Z世代の65.8%が「ひとりでととのう時間」を大切にしていると答えており、Y世代(53.7%)やX世代(37.3%)と比べても明らかな差がみられました。自分のための時間を重視する姿勢が伺えます。
ポジティブ転換の手段
Z世代が「ととのいたい」と思う理由は、特に負の感情から解放されたいというニーズが強いことが特徴です。不調や疲れを感じた際や、モヤモヤした気持ちの解消を求めることが多く、実際に社会人として忙しくなる中でのセルフケアの重要性を実感しているようです。
SNSの影響
興味深いことに、「ととのいたい」と思うきっかけとしてSNSの影響も大きいことがわかりました。「心や体の不調」を理由に挙げる回答が32.3%だったのに対し、SNSや動画サイトがきっかけだとする人も31.7%に達しました。特にYouTubeなどでのセルフケアに関する情報が、自身のセルフケア意識を高めている実態が見えます。
バラエティ豊かな「ととのい方」
「ととのう」に関して、どのような方法を好むかについては、映像や音楽を楽しむことが主な手段となっていることがわかりました。また、「サウナ」を選ぶ人も24.0%おり、サウナが代表的な手段であることも示されています。それ以外にも「推し活」や「ひとりでの気分転換」を挙げる回答も多く、Z世代にとって「ととのう」の意味が多面的に広がっています。これにより、身体的なケアだけでなく感情的なケアの手段として活用されている様子が伺えます。
今後の展望
今後、Z世代は新しい「ととのい方」をさらに追求していく意向を示しています。調査によると、筋トレを取り入れた「ととのい方」に挑戦したいという声が多く、SNSを通じてのコミュニティ感を大切にしながら、より多くの選択肢から自分に合ったセルフケアを見つけていくことが期待されています。
まとめ
Z世代の「ととのう」に関する意識は、単なる流行に留まらず、彼らのライフスタイルの一部として浸透しています。今後もその独自の視点からセルフケアの手法が多様化する過程を見守り、さらなる研究とマーケティング展開が待たれます。