日本のアニメーション界を牽引する新たな才能たちが誕生
2025年11月から2026年8月にかけて実施される「New Way, New World: Program for Connecting Japanese Animators to the World」、通称「NeW NeW」。このプログラムは、日本の短編アニメーション作家を国際的に育成し、支援することを目的としています。最近、厳しい選考を経て、第二期の採択アーティストが決定しました。このプロジェクトは、文化庁や日本芸術文化振興会、CG-ARTSが共同で運営しているもので、日本のアニメーションのさらなる発展を目指しています。
第二期の採択アーティスト
大前奨平(おおまえ しょうへい)
群馬県東吾妻町出身の大前奨平氏は、自然豊かな環境で育まれた感性を基にした作品作りを行っています。人間の哀愁や優しさをユーモラスな視点から表現することが特徴で、短編作品『或る日』や『Rhythm War - Сила Музиĸи -』などを手掛けてきました。現在は、短編『萌しのころ / Whispers of Spring』を制作中です。
工藤 雅(くどう まさ)
工藤雅氏は、時間や空間、記憶をテーマにドローイングアニメーションや古典的な写真技術を駆使した作品を制作しています。これまでに、国際的な映画祭で数々の受賞歴があり、特にザグレブ国際アニメーション映画祭での上映が記憶に残ります。彼は2025年からエストニア芸術アカデミーでの修士課程に在籍予定です。
榊原澄人(さかきばら すみと)
榊原澄人氏は、北海道十勝出身で、視覚芸術を駆使した映像インスタレーションやペインティングの制作を行っています。彼の作品には反復や変化、フレーム構造が取り入れられており、特に近年の作品『飯縄縁日』は長野県立美術館にて常設展示されています。
NeW NeWの育成プログラムとは
NeW NeWでは、選ばれた作家たちが新作企画に取り組むための全面的なサポートを提供します。具体的には、コーチング、国内外の専門家による指導、映画祭への出展などが含まれ、作家たちは国際的な舞台に向けてスキルを磨くことができます。特に、プロデューサーとの協働を強化した新しい育成体制が導入され、より実践的な企画開発が促進されます。
このようなプログラムを通じて、グローバルに活躍する日本のアニメーション作家が増えることが期待されています。また、第三期の公募も2025年11月に開始される予定で、さらなる才能が育成されることでしょう。
まとめ
今回選ばれたアーティストたちは、それぞれの独自の視点と技術をもって新たなアニメーションの可能性を探求します。これからの活動に期待が高まります。また、NeW NeWの最新情報については、公式ウェブサイトやSNSでも確認できますので、ぜひチェックしてみてください。
この新たな動きが、日本のアニメーション文化にどのような影響をもたらすのか、今後の展開から目が離せません。