博報堂DYミュージックと立命館大学がアニメジャンルの変遷を共同研究

博報堂DYミュージック＆ピクチャーズと立命館大学が共同研究を開始

東京を拠点とする株式会社博報堂DYミュージック＆ピクチャーズと、京都に位置する立命館大学アート・リサーチセンターが、アニメーションのジャンルに関する統合的な研究をスタートさせました。本プロジェクトは、アニメのジャンル細分化が加速する現代において、分類体系の整理を目指したものです。

研究の目的と背景

アニメーションはその発展の過程で、多くのジャンルに分化し、また新たなスタイルが次々と誕生しています。しかしこの多様性が進む中でアニメファンにとって、それぞれのジャンルの特色や流行を把握することが困難になっています。両者はというと、博報堂DYミュージックはエンターテインメントビジネスにおいて広範な活動を行い、立命館大学は文化を歴史的・社会的に研究しています。このコラボレーションにより、アニメの全体的な理解を深め、多様なファンのニーズに応えていく予定です。

収集するデータと分析手法

共同研究では、デジタル技術を駆使し、配信プラットフォームやアニメレビューサイト、ウィキペディアなどから得たデータを基に、ジャンルのビジュアル化を行います。アニメのあらすじやキャラクターの特性（髪色や瞳の色）などを分析し、テキストマイニング手法による物語のトレンド変化の把握が行われます。このアプローチによって、今後のアニメ制作のインスピレーションとなる新たな洞察が得られることが期待されています。

アニメファンへの影響

研究の成果はアニメの制作者や関連企業にとっても価値のあるものであり、より魅力的なコンテンツの提供につながるでしょう。ファン層の多様化に応じて、ジャンル意識の変遷を理解することで、クリエイターは創作の幅を拡げることができます。これにより、アニメ文化はさらに豊かになり、より多くの人々がアニメを楽しむ環境が整っていくことでしょう。