新刊『残された時間の使い方』第3刷重版
株式会社クロスメディア・パブリッシングが、元外交官で作家の佐藤優氏による新刊『残された時間の使い方』の第3刷重版を実施した。発売からわずか1カ月余りでの重版は本書の人気を物語る。佐藤氏は自身の大病を通して「時間の哲学」について深く考察し、この書を執筆。
大病から得た時間の価値
著者である佐藤優氏は、慢性腎不全の進行に伴い2022年より人工透析を余儀なくされた。10年生存率は60%、余命は約8年という厳しい現実を直面したが、2023年には妻がドナーとなり腎移植手術を受け、奇跡的に成功した。この体験を通じて、時間の有限性やその価値について深く考えるようになった。キリスト教徒としての視点を交え、時間をどのように使うべきかを考察する。
「時間泥棒」の存在
本書の核心部分では、現代社会における「時間泥棒」の存在を取り上げている。著者はミヒャエル・エンデの名作『モモ』を引用し、SNSやスマホゲーム、資本主義システムが私たちの大切な時間を奪っていると警鐘を鳴らす。文中や総務省の調査結果も交え、日々の無目的な時間消費が多い日本の現状を指摘。本書では、こうした「他者時間」から「自分時間」を取り戻すための方法も提案している。
時間の質と人生設計
さらに、著者は人生を「足し算の時間」と「引き算の時間」に分ける独特な視点を提供。45歳までは知識や経験を積み上げる「足し算の時間」、それ以降はその蓄積を次世代に引き継ぐ「引き算の時間」と捉え、役職定年や定年退職といった人生の転換点を新しい可能性へのチャンスとして活用する方法を提示する。また、9つのマトリクス分析を用いて、人生の後半戦を設計するための具体的な戦略も紹介されている。
誰におすすめの本か
本書は、忙しい毎日を過ごし、自分の時間がないと感じている人や、定年後の人生設計に不安を抱いている人、SNSやスマホに時間を奪われていると感じる人などに特におすすめ。また、時間管理術を学びたいビジネスパーソンにとっても価値のある内容となっている。
佐藤優氏のプロフィール
佐藤優氏は1960年に東京都に生まれ、作家としての活動の傍ら、元外務省主任分析官として知られている。同志社大学神学部を卒業した後、外務省に入省。対ロシア外交などで活躍し、著書には『国家の罠』や『自壊する帝国』などがある。
書籍情報
- - タイトル: 残された時間の使い方
- - 著者: 佐藤優
- - 定価: 1760円(本体1600円+税)
- - 体裁: 四六判/208ページ
- - ISBN: 978-4-295-41172-7
- - 発行: クロスメディア・パブリッシング
- - 発売日: 2025年12月26日
公式サイトや各書籍販売サイトでの購入が可能。
本書は忙しい現代人にとって、時間をどう使うべきかの示唆を与える一冊であり、自らの人生を見つめ直すきっかけとなること間違いなしだ。