コンテンツセブン、映画事業へ進出
コンテンツセブン(C7)が新たに劇場配給会社「マーチ」を設立し、映画事業への進出を発表しました。設立は2025年3月3日で、同社はアジアを中心とした優れたドラマを日本に紹介してきた実績を持っています。今まではドラマを中心にした配信活動を行ってきましたが、映画の劇場配給と宣伝という新たな領域に参入することにより、さらに広範囲なコンテンツの提供を行っていこうとしています。
マーチの設立目的は、良質なコンテンツを通じて文化間の架け橋となり、多くの人々に感動や癒やしをもたらすことです。これまで約23年間にわたり培ってきた作品選定力を活かし、アジア映画を中心に洋画や邦画も含めた多様な作品の配給を目指します。
新会社では、映画の劇場配給を安定的に行うだけでなく、さらに配信、テレビ、ビデオグラムなどの二次利用に関する事業展開も行う方針です。これにより、作品の価値を最大化し、映像コンテンツ市場のさらなる発展にも貢献する狙いです。
さらに注目すべきは、新会社がパリに拠点を置く映画会社「グッドフェローズ」から、第72回サン・セバスティアン国際映画祭で監督賞を受賞したローラ・カレイラ監督の長編デビュー作『On Falling』(原題)の国内配給権を取得したことです。この作品は、彼女の魅力的なビジョンが反映された作品として、多くの期待が寄せられています。
また、今後も複数の作品について交渉を進めており、その詳細や公開時期については決定次第発表される予定です。映画ファンにとって、C7の進出は新しい時代の到来を意味し、魅力的な映像作品が続々と日本に上陸することが期待されます。
新会社の概要は以下の通りです:
- - 商号:株式会社マーチ(英文表記:MARCH Inc.)
- - 設立年月日:2025年3月3日
- - 役員構成:
- 代表取締役 成七龍(C7代表取締役兼務)
- 取締役 鈴木直俊(C7経営管理部部長兼コンテンツ事業部副部長兼務)
- 取締役COO 田辺晴彦
- - 所在地:東京都中央区新川2-9-9 SHビル(受付3階)
- - 事業内容:映画の劇場配給・宣伝
- - 資本金:1,000万円
この新たな試みが映像コンテンツ市場にどのような影響を与えるのか、今後の展開から目が離せません。マーチがもたらす新たな風に期待が高まります。