日本の「懐かしくてかわいい」を再発見
日本各地で愛され続けてきた郷土玩具。その魅力を徹底的に紹介した書籍『新装版 はじめましての郷土玩具』が、2025年12月に発売予定です。この本では、320点もの郷土玩具を取り上げ、それぞれの歴史や背景を知ることができます。
郷土玩具の特徴
郷土玩具は、江戸時代以降に日本各地で誕生しました。一見シンプルなおもちゃですが、そこには子どもの成長を願う親の思いや、地域の文化、さらには信仰が詰まっています。これらの玩具は単なる遊び道具ではなく、寺社の授与品や節句の祝い、お守りとしての役割も果たしてきました。正に生活の一部であり、人々の願いを形にしたものだったのです。
多くの郷土玩具は、身近にある木や土、紙を主な素材として使用しており、それぞれの地域や風土に根ざした特徴を備えています。また、時代や作り手によって形や表情が異なるため、同じものは存在しないのもこの玩具の大きな魅力です。
書籍の見どころ
本書は著者である甲斐みのりさんの作家生活20周年を記念した一冊です。現在、海外からも注目されている「古き良き」日本の文化をテーマに、張子人形や木製おもちゃなど、見ているだけで心が温まる作品が紹介されています。この本を通じて、日本の「かわいい」の根源を感じられることでしょう。
『新装版 はじめましての郷土玩具』は、2015年に発行された『はじめましての郷土玩具』の装丁を見直したものです。著者としての甲斐さんの豊かな経験と知識が活かされており、より多くの人に郷土玩具の魅力を伝えることを目的としています。
著者について
甲斐みのり(カイミノリ)さんは、静岡県出身の文筆家であり、旅や散歩、お菓子、文化など、多彩なテーマを扱った書籍を執筆しています。女性が憧れるものやことをテーマにした作品で評価されており、多くのファンを魅了しています。彼女の視点で描かれる郷土玩具の紹介は、読み手に温かい感情をもたらすことでしょう。
監修者紹介
また、本書の監修には中村浩さんが名を連ねており、「全日本だるま研究会」「日本郷土玩具の会」の会長として知られています。彼は日本有数の郷土玩具コレクターであると同時に、さまざまな著作を手掛けており、専門家ならではの視点から本書を支えています。
書籍情報
この新装版『はじめましての郷土玩具』は、A5判で136ページ、定価1,870円(税込)で提供されます。ISBNは978-4-7661-4138-2です。書店やオンラインで購入可能ですので、郷土玩具に興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。日本の懐かしくもかわいい文化を再発見できる素晴らしい機会となるでしょう。
『新装版 はじめましての郷土玩具』は、ただの書籍ではなく、郷土の文化や歴史を感じるための窓口となります。これをきっかけに、日本のさまざまな郷土玩具の魅力をさらに深く探求してみてはいかがでしょうか。