IMAX Enhancedが欧州市場に進出
エンターテインメントテクノロジー企業、Xperiの完全子会社であるDTSと、IMAX社が手を組み、ソニー・ピクチャーズエンターテインメントが提供するDTS:Xに対応したIMAX Enhancedコンテンツを数百作品追加する計画を発表しました。この新たな取り組みは、2026年の初頭から英国やドイツで、特定の東芝やハイセンスブランドのテレビ向けにAVODサービスを通じて実施される予定です。
IMAX Enhancedとは?
IMAX Enhancedは、特別にデジタルリマスターされた映像に加え、DTS:Xのイマーシブサウンドを組み合わせたもので、まるで映画館にいるかのような体験を家庭で実現することを目的としています。この技術により、映画の特有の映像と音響を自宅でも味わうことができるため、映画ファンにとっては嬉しいニュースとなります。
Xperiのチーフ・コンテンツ・オフィサー、ビル・ネイバーズは、「ソニー・ピクチャーズエンターテインメント、DTS、IMAXは、コネクテッドテレビを通じて消費者に真の映画体験を提供するために、強固な提携を築いています。IMAX Enhanced作品が2倍に増えることで、映画館での素晴らしい体験を自宅のリビングで手軽に楽しむことができるようになります」と語っています。
映画体験を家庭に
ソニー・ピクチャーズエンターテインメントのニューメディア配信担当SVPであるピート・ウッドは、「SPEは最高品質の体験を提供することに全力を尽くしています。IMAX Enhancedの映像魅力とDTS:Xが融合することで、家庭用機器でも制作者が意図した最高の体験を実現できます」と述べています。これは、家電メーカーが最上級の映像とオーディオ品質を保証する結果にもつながり、差別化が図られるでしょう。
さまざまなプラットフォームに対応
IMAXのチーフコマーシャルオフィサー、ドイチ・ジョカンニによれば、「ソニー・ピクチャーズエンターテインメントは、IMAX Enhancedプログラムへの対応を拡大することによって、プラットフォームに縛られることなく最高のエンターテインメント体験を提供できることを強調したい」とのことです。この取り組みは、家電メーカーたちがビジュアルとオーディオの最高品質を支えることにつながり、最終的には市場での差別化を生む要因ともなるでしょう。
DTSについて
1993年に設立されたDTSは、オーディオの品質向上に努めており、モバイルデバイスやホームシアターシステム、映画などの最先端オーディオソリューションを通じて、イマーシブで魅力的な体験を提供しています。詳細情報は、
DTSのウェブサイトで確認できます。
Xperiの挑戦
Xperiは、これまでに経験したことのないエンターテインメント体験を可能にする技術の開発と提供に注力しています。DTS、HD Radio、IMAX Enhanced、TiVoといったパートナーシップを設けることで、スマートデバイスやコネクテッドカー、様々なエンターテインメントにおいて広範囲にわたる影響を持つ技術を展開しています。
IMAXの全貌
IMAX社は、独自のソフトウェア、建築、機器を組み合わせた最前線のエンターテインメント技術を持ち、映画体験を革新してきました。IMAXシステムを利用することで、多くのトップフィルム製作者が観客とつながる方法を進化させており、IMAXは世界中で重要かつ成功した映画配信プラットフォームの一つとして絶大な支持を得ています。
2025年3月31日の時点で、IMAXは89ヶ国および地域で1,810のシステムを稼働させ深い影響力を持っています。IMAXの株式は、香港証券取引所で取引されています。
この度の取り組みにより、IMAX Enhancedは自宅での映画体験をさらに進化させ、観客は自宅にいながらにして映画館さながらの臨場感を味わえる日が来ることでしょう。