オーディオブックの日とその意義
3月3日は「オーディオブックの日」として広く認知されています。この日を祝う意味で、主要なオーディオブック配信サービスである「audiobook.jp」を運営する株式会社オトバンクが「オーディオブック白書2026」を公開しました。この白書では、オーディオブックを利用する人々と一般消費者の読書習慣を詳細に比較し、オーディオブックがどのように新たな読書スタイルを提案しているかを示しています。
いわゆる「聴く本」であるオーディオブックは、ナレーターや声優が本を読み上げてくれるため、視覚に頼ることなく、耳で本を楽しむことができます。近年、スマートフォンやワイヤレスイヤホンの普及が進み、音声コンテンツの利用環境が整ったことや、サブスクリプションサービスの台頭によって、オーディオブックの人気は急上昇しています。これにより、オーディオブックは紙や電子書籍に次ぐ第3の読書形式としての地位を確立しつつあるのです。
調査結果の概要
オトバンクはオーディオブックユーザーと一般消費者の読書習慣についてのアンケート調査を実施しました。この調査の結果、オーディオブックを積極的に利用するユーザーは、一般消費者とは異なった特徴を持つことが明らかになりました。調査結果のいくつかを紹介しましょう。
スキマ時間を活用した読書
平日でのオーディオブック利用は、ユーザーの約50%が日中、特に通勤時間を中心に応じています。対照的に、一般消費者は休日や夜間の読み物を好む傾向があり、平日にはあまり読書をしないことがわかりました。傾向として、オーディオブックユーザーは断片的な時間を利用して効率的に情報を吸収するスタイルが定着しているようです。
場所の自由度
オーディオブック利用者の約68.6%は、電車やバスなどの移動中に読書をするとの回答があり、一般消費者の31.9%を大きく上回りました。屋外で聴くことも一般消費者に比べ圧倒的に多く、これはオーディオブックの大きな魅力といえるでしょう。自宅に縛られず、どこにいても読書を楽しむことが可能です。
自己成長を目的に
さらに、オーディオブックユーザーは「教養や知識を得るため」が第一の目的として挙げられ、自己啓発やビジネスについての作品が人気を集めています。一方、一般消費者は「娯楽」を重視する傾向にあります。
時間を作り出す読書
調査結果によると、75.1%のオーディオブックユーザーは、「移動や家事の時間を読書時間に変えることができた」と実感しています。つまり、オーディオブックは「時間がないから読めない」という問題に対し、「時間を作る」だけでなく「時間を変換する」という新たな価値を提供しています。移動や家事をしている時でも、本を聴くことで、結果的に読書量の増加につながっているのです。
結論
オーディオブックは、ただの「聴く本」ではなく、我々の読書の枠を広げてくれる存在です。日常生活の中で、インプットをするための新しいツールとして、今後もその市場は拡大していくことでしょう。オーディオブックの日を機に、あなたも新しい読書スタイルを体験してみてはいかがでしょうか。