「たまひよ妊娠・出産白書2026」の調査結果
株式会社ベネッセコーポレーションが展開する「たまひよ」は、2025年に全国の乳幼児を育てる父母2,062人を対象に実施した調査結果を「たまひよ妊娠・出産白書2026」として公開しました。この調査は、2020年のコロナ禍から続くもので、今回で6回目を迎えました。妊娠、出産、育児に関する意識や実態を分析し、出産しやすい社会の実現に向けてのメッセージを届けることが目的です。
出生数70万人割れの衝撃
2025年6月、日本の年間出生数が70万人を下回るという報道が、広く注目を集めました。このニュースについて、母親と父親のそれぞれ半数以上が最も印象的だったと回答しており、家庭内だけでなく、社会全体の出産や育児に対する不安感が駆け巡っていることが見受けられます。加えて、母親の中で『産後ケア』に関する関心は高まり、約40%がその重要性を感じているという結果も出ています。しかし、7割以上の母親が「出産や育児環境が整っていない」と感じていることからも、支援が必要な現実が浮き彫りになっています。
産後ケアへの関心とアクセスの格差
産後ケアとは、出産後に新たな育児に苦労する母親をサポートする取り組みです。このサポートは、心身のケアを行い、母子の健康増進を目的にしています。調査によると、母親の約90%が産後ケアの認知率を示す一方で、実際に利用されるのは約3割とされています。この格差は、家庭の年収によっても影響され、高年収層ほど利用率が高く、経済的な障壁が浮き彫りになりました。
産後のリアルな状況
調査では、育児は主に配偶者やパートナーと行うという結果が多く見られましたが、特に都市部では自宅での育児を選ぶ傾向が強まり、里帰りなしで育児を行う家庭が増えていることが分かります。何よりも、多くの母親が出産後の環境に満足しておらず、約7割が「育児がしやすくない」と語り、父親も同様の意識を抱いています。経済的理由が大きな原因となっており、心理的な負担も助長している状況です。
産後ケアの必要性
本調査からは、産後の孤独感や不安が増加し、出生数の減少が親からの支援の必要性を改めて浮き彫りにしていることが見て取れます。自治体は産後ケアを拡充する努力をしていますが、利用率が依然3割にとどまる現実も顕著です。このことは、育児をする母親たちが、サポートを受けることに対してまだ抵抗感を感じている可能性を示唆しています。
産後ケアは、支援の一環であり、必要なのは施設の利用だけでなく、周囲の人々のサポートも含まれています。「育児を一緒に楽しもう」という温かい雰囲気が広がることで、母親たちがリフレッシュできる瞬間が生まれると考えます。
未来に向けて
たまひよは、「産後支援」を「チーム育児」の一環として捉え、ママやパパがケアを受けることが当たり前になるように、社会全体にその意識を広めていく取り組みを続けていきます。支援を受けたり休むことが、誰もができる当たり前の選択肢となる未来を願っています。
調査概要に関する詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。
調査期間:2025年9月4日~10日
調査方法:WEB調査
調査対象者:全国の生後0カ月〜1才6カ月の子どもを持つ父母
有効回答数:2,062人
*調査結果は「たまひよ妊娠・出産白書」(たまひよWEB:https://st.benesse.ne.jp/press/content/?id=146241)