国際映像メディア専門学校(新潟市中央区)が、専門学校として全国で初めて最新のモーションキャプチャー機材「MOVIN」を導入しました。この取り組みは、2025年10月1日から実運用を開始し、業界の展示会での実体験を通じて決定されたものです。
「MOVIN」は、株式会社スパイスが提供する機材で、セットアップが容易で、全身の動きを高精度にキャプチャーできる点が特に魅力的です。これによって、VTuberや他のデジタルエンターテインメント分野において、学生たちの表現力向上に寄与することが期待されています。
導入の背景
VTuber科の教員、田中美羽氏は「コンテンツ東京」での実演を体験し、驚くほど手軽で迅速な準備が可能であることから、この機材の導入を決定しました。従来のモーションキャプチャー機材では動きの安定性に課題があった一方、MOVINによって全身の自然な動きをきちんと捉えることができます。価格においても導入しやすい条件であり、教育環境として非常に適していると感じたとのことです。
教育効果と活用シーン
「MOVIN」の導入により、全身の動きをリアルタイムでキャプチャーできる能力が授業に活かされます。これにより、ダンスや3Dライブの制作においてもその力を発揮することが期待されています。また、「VTuber科」だけでなく、動画・映像クリエイター科や舞台スタッフ科でも活用される計画です。例えば、CG制作やMV制作、透過スクリーンを用いたリアルライブの演出など、多様なプロジェクトにおいて、学科を超えた連携授業が展開できる可能性が広がっています。
田中氏は「他の学校でも他機種のモーションキャプチャーを導入していますが、MOVINは授業内でスムーズに使用でき、学生たちが自分の時間を使っても容易に取り入れられます」と、特に手軽さの価値を強調しました。機材を活用していただくことで、学生たちが早い段階からデビューや作品制作に意識を向けられるようになることを期待しています。
今後の展望
今後、「MOVIN」の利用を通じて、授業外での個人活動や学生作品制作の機会を増やし、エンタメ業界において即戦力となる人材を育てることが目標です。国際映像メディア専門学校は、声優やVTuber、俳優をはじめとする多様な分野での教育を行い、プロと共に学ぶ環境を提供しています。
国際映像メディア専門学校の特徴
この学校は、新潟県において声優・VTuber・俳優・アイドル・音響・照明・映像・マネージャー・VR・ARなど多岐にわたる分野を学べる唯一のエンタメ総合専門学校です。プロとして活躍している現役の講師による授業が行われ、学生にとっての成長を確実に支えているのです。
このように、国際映像メディア専門学校の新しい取り組みは、未来のクリエイターたちにとっての大きなステップとなることでしょう。