剪定の完全ガイドブックがパワーアップ!
2025年2月17日、NHK出版から待望の新刊『NHK趣味の園芸 増補版 切るナビ! 庭木の剪定がわかる本』が発売されます。この本は、2012年に発行された『切るナビ! 庭木の剪定がわかる本』の増補版で、リバーシブルな内容に生まれ変わりました。初版以来、多くの読者に支持されてきたこの書籍は、家庭菜園や美しい庭作りを志す方々にとってはまさに必携の書です。
新しい情報が盛りだくさん
今回の増補版では、特に注目されるポイントが2つあります。一つは、人気の“株立ち樹形”の剪定方法です。近年、日本の庭でもっとも人気を集めているのが雑木の庭です。里山の風景を取り入れたこのスタイルには、アオダモやヤマボウシ、シマトネリコなどの株立ち樹形が欠かせません。しかし、これらの樹種は繊細なため、剪定方法を間違えると枯れてしまうリスクもあるのです。そこで、新たに設けられた「雑木類の剪定」章では、豊富な実例写真とともに、わかりやすい解説がなされています。
もう一つのトピックは、近年の猛暑に対応した「樹木の暑さ対策」です。夏の気温が上昇し、樹木にも厳しい環境が続く中、庭木を守るためのノウハウを網羅しています。痛んだ株を救う手法から、猛暑を乗り切るためのポイントまで、多岐にわたるノウハウがていねいに紹介されているのです。
幅広い剪定方法を理解する
この本の大きな魅力は、初めて剪定に挑戦する人でも理解しやすいように、剪定方法を段階的に学べる構成になっている点です。樹木は種類ごとに異なる特性を持つため、『増補版 切るナビ!』では、樹木を「落葉樹」「常緑樹」「花木」「雑木類」「コニファー」「仕立てもの」「つる植物」の7つのカテゴリに分け、それぞれの剪定方法をわかりやすく解説しています。
特に今回の増補版では、株立ち樹形の剪定に力を入れた内容となっており、経験を積むことで、徐々に上達する道筋を示しています。なお、庭木を使った剪定作業がどういったものであるか、楽しさを感じることができる一冊として仕上げられています。
本書著者について
本書の著者は、園芸研究家の上条祐一郎さん。千葉大学園芸学部を卒業後、アメリカでの修業を経て、長野県で種苗園を運営しています。樹木医としても活動しており、在来種やカラーリーフなどの園芸品種を育成することに情熱を注いでいます。彼の専門的な知識と経験を基に、読者が剪定に役立てるための情報が詰め込まれています。
この春はぜひ、NHK趣味の園芸の『増補版 切るナビ! 庭木の剪定がわかる本』を手に取り、庭木の剪定の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。