桜井みいこのコミックエッセイ『きつおん克服!』がついに登場
2023年5月28日、合同出版株式会社から新たなコミックエッセイ『きつおん克服! 保育士めざして見つけたこと。』が発売されました。この作品は、著者である桜井みいこさんが、吃音に悩みながらも夢に向かって努力をし続けた軌跡を描いています。
きつおんとの向き合い
桜井さんの幼少期は、吃音と向き合う日々の連続でした。特に小学生の頃は、「思うように話せない」という苦しみを抱えながら、普通の子供として生活することに苦労していたといいます。彼女は、自分自身を“ふつうの人”と感じるために、様々な場面で平気なふりをすることが多かったそうです。しかし、心の中では常に言葉の壁に直面し、時には地獄のような時間を過ごすこともありました。
中学生時代の葛藤
中学生になると、桜井さんの苦しみは更に増していきました。学校生活は、友人との関係性や、自分の言葉を発する緊張感でいっぱいでした。「般若の心境」と形容されるほど、彼女は自己嫌悪に陥ることもあり、自分と向き合うための相談も始めます。この時期の経験は後の支えとなるのです。
高校生の新たな環境
高校に進学した桜井さんは、少しずつ視界が開けていく感覚を覚えました。保育士を目指す理由が具体化し、同時に吃音に対する向き合い方も変わっていきました。できたりできなかったりの経験を通じて、少しずつ自分を受け入れ、周囲に対してもオープンになれるようになるまでのプロセスが描かれています。
専門学校での成長
専門学校に進学後、桜井さんは初めての実習を迎えます。この実習では、実際に保育の現場に立ち、その中で言葉を使うことの恐怖と戦うことになりました。「いまだ言えていなかったカ行」に苦心し、電話対応のバイトにも挑戦します。特に、授業での読み聞かせ練習では、多くの壁を乗り越える経験をし、彼女の人生観が大きく変わる瞬間を迎えます。
メッセージと未来
桜井みいこさんは、自身の経験を通じて、吃音を抱える人たちに前向きなメッセージを届けたいという思いを抱いています。この作品を通じて、挑戦することの大切さや、壁を乗り越える勇気を持って欲しいと願っています。
なお、著者の桜井さんは、現在、幼児教育関係の会社でイラストレーターとして活動中です。Instagramでもその活動を発信しており、多くのフォロワーに支持されています。
この『きつおん克服!』は、ただのエッセイに留まらず、多くの人々に勇気を与える作品となることでしょう。ぜひ、手に取ってその物語に触れてみてください!