「キース・ヘリングと平和をえがこう」特別イベント
広島市で、2025年11月28日(金)から30日(日)に開催される特別イベント「キース・ヘリングと平和をえがこう」が注目を集めています。本イベントは、広島市の「平和文化月間」に合わせて企画されたものであり、世界で唯一のキース・ヘリング美術館が主催するものです。会場は、ひろしまゲートパーク内の「大屋根ひろば」。
このイベントの主な目的は、1988年に広島を訪れたヘリングが寄せた平和への願いを、未来へとつなげていくことです。イベントでは、ヘリングの広島訪問にまつわる展示や、参加者と共に「つがいの鳩」を描くワークショップが行われます。さらに、ワークショップに参加した15歳以下の子どもたちには、昨年発行されたワークブック『キース・ヘリングと平和をえがこう』が無料で配布される予定です。
開催概要
■ イベント詳細
- - 主催: 中村キース・ヘリング美術館
- - 協力: キース・ヘリング財団
- - 後援: 広島市、広島市教育委員会
- - 協賛: 大型出力屋、ザ ノット 広島
- - 会場: ひろしまゲートパーク 大屋根ひろば
- - 参加方法: 予約不要・参加費無料
- - 開催日時:
11月28日(金) 13:00-17:00
11月29日(土) 10:00-17:00
11月30日(日) 10:00-15:00(雨天決行)
- - 完成記念撮影: 11月30日(日) 15:00
28日・29日に参加された方もぜひ撮影にお集まりください。
イベントコンテンツ
1. キース・ヘリングの広島訪問を辿る展示
1980年代のアメリカ美術を代表するアーティストであり、社会的メッセージをアートを通じて発信した人物として知られるキース・ヘリング(1958-1990)。彼は1988年に広島を訪れ、被爆者擁護ホーム建設のためのチャリティコンサート「HIROSHIMA ’88」のメインビジュアルを手懸けました。このイベントをきっかけに広島の歴史や文化に強い関心を寄せ、広島平和記念資料館や原爆ドームなどを訪問しました。
本イベントでは、ヘリングの広島訪問に関する詳細な展示を行い、彼が感じたことや思い描いた願いを、来場者に伝えます。
2. ヘリングと一緒に「つがいの鳩」を描くワークショップ
「HIROSHIMA ’88」のメインビジュアルには、つがいの「フィギュア」が描かれ、多くの広報物に用いられました。今回のワークショップでは、参加者が思い思いに平和の象徴である「鳩」を描くことに挑戦します。アーティストとしての発想を子どもたちと共に広げ、創作を通じて平和の意義を考える機会を提供します。
3. ワークブック『キース・ヘリングと平和をえがこう』の無料配布
イベント中、ワークショップに参加した15歳以下の子どもたちには、ワークブックが無料で配布されます。これはヘリングが陸軍のための作品をもとにしたものであり、平和に対する彼のメッセージや活動を紹介しています。このワークブックは、全ページが書き込みやすくなっているため、子どもたちが「見て」「調べて」「考える」ことで、自身の平和についての思いを表現する手助けとなるでしょう。
中村キース・ヘリング美術館とは
2007年に開館した中村キース・ヘリング美術館は、ニューヨークを拠点に活躍したアーティスト、キース・ヘリングを専門に扱う世界で唯一の美術館です。約300点の作品や700点以上の資料が収蔵され、国際的な動きや社会的なメッセージを発信し続けています。特に、平和教育や社会正義に関するプロジェクトを積極的に行い、アートを通じてさまざまな問題を提起しています。
今後も、今回のイベントを通じて広島の平和と理解を促進していくことが期待されています。興味のある方はぜひこの特別な機会に参加してみてはいかがでしょうか。