絵本『ななくさのえほんはるあき』で七草文化を楽しく学ぼう！

日本の伝統文化に深く根ざした「七草」を子供たちに親しんでもらうための素晴らしい絵本が登場しました。『ななくさのえほんはるあき』は、春の七草だけでなく秋の七草についても学べる新しい試み蔵。著者は谷本雄治さん、イラストは大野八生さんが手掛けています。書籍のテーマは、日本の草花にまつわるさまざまな情報を楽しみながら子供に伝えることです。

七草の豊かな文化に触れる

この絵本では、春に親しまれる七草として「せり」「なずな」「ごぎょう」「はこべら」「ほとけのざ」「すずな」「すずしろ」を掲載しています。そして、秋の七草には「はぎ」「おばな」「くず」「なでしこ」「おみなえし」「ふじばかま」「あさがお」が選ばれています。それぞれ特徴や伝統的な使われ方、食べ方、遊び方についても解説されており、親子で一緒に楽しむことができる内容になっています。

ユニークな2WAY構造

特筆すべきは、この絵本のユニークな構造です。前から読めば「春の七草」、後ろから読めば「秋の七草」となっており、逆さにしても楽しめます。まるで2冊分の楽しみを提供されているかのようです。これにより、お子さんはもちろん、大人も一緒に楽しむことができ、まさに家族全員が日本の美しい植物文化に触れるきっかけとなるでしょう。

豊かなイラストと情報

大野八生さんによる美しいイラストは、植物の息づかいを感じさせるほど魅力的です。彼は、実際に植物と触れ合ってきた経験を活かし、その楽しさを絵で伝えることを得意としています。イラストだけでなく、谷本雄治さんの文もまた非常に工夫されており、読みやすく、子供たちが七草をもっと知りたいと思わせるような工夫が随所に見られます。

親しみやすい書誌情報

『ななくさのえほんはるあき』は、2025年12月11日に株式会社岩崎書店から発売される予定です。定価は1,500円（本体1,650円＋税）で、対象年齢は5歳から小学校低学年向けに設定されています。A4サイズ、32ページの内容ですので、手のひらにも収まりやすく、子供たちが使いやすい格式になっています。

著者について

著者の谷本雄治さんは名古屋市生まれの「プチ生物研究家」であり、児童向けに多くの著書を持つ実力派です。また、イラストに関しては大野八生さんが注目されており、幼少期から植物に親しんできたという背景を持ち、現在も造園家として植物に関わる仕事を続けています。

終わりに

この絵本を通じて、お子様は日本の七草について深く学ぶことができるでしょう。春と秋で異なる魅力を持ちながら、共通する文化の豊かさを知ることができる貴重な書籍です。自宅での教育ツールとして活用することもおすすめ。興味のある方は、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。素晴らしい植物文化の世界へ、あなたやあなたの子供を誘ってくれる一冊です。