尾道の文化発信点で広がるアートの世界
広島県尾道市の「猫の横丁@長江CUBE」にて、2025年9月20日から少女漫画家・猫十字社の伝説的作品『小さなお茶会』の原画展が開催されます。この展覧会では、原画が500点以上展示され、訪れる人々に深い感動を与えます。会場は、食とアート、映画と多彩な文化が交わる場所として知られています。
この展覧会の目玉は、前後期に分かれた展示です。前期は2025年9月20日から10月19日まで、後期は10月23日から11月20日までの開催で、様々な原画が順次入れ替わります。休館日は10月20日から22日までの3日間だけです。
猫十字社は1978年に白泉社でデビューし、その後9年間にわたり『小さなお茶会』を連載しました。この作品は、ほのぼのとした猫の夫婦の日常を描き出し、80年代の少女漫画の代表作として位置付けられています。シンプルながらも詩的な物語が魅力のこの作品は、今なお多くの人々の心に残り、尾道の猫の街に新たな感動をもたらします。
展覧会では、本展限定のオリジナルグッズも多数販売されます。トートバッグやステーショナリーなど、猫十字社のキャラクターたちがデザインされたアイテムが登場します。また、特製のプリントマシュマロを購入された方には、くじ引きでオリジナルの付箋が当たるチャンスもあるため、ぜひチェックしてみてください。
さらに、会場で販売される『このマンガがすごい!comics愛蔵版 小さなお茶会』の上・中・下巻を購入された方には、特典としてオリジナル複製原画ポストカードが贈られます。この特典は、購入するごとに1枚もらえるため、全巻揃えたくなるファンにはたまらない内容です。
ティールームで特別な時間を
会場内には、『小さなお茶会』の世界観を再現した特別なティールームも設けられています。この空間では、1時間単位で貸し切りが可能で、「小さなお茶会セット」と呼ばれる特製のメニューを味わうことができます。作中の穏やかな雰囲気とともに、猫に囲まれた閑静なひとときを楽しむことができます。
そして、10月18日には「猫十字社と小さなお茶会 & 音楽会」というファンの集いが行われます。このイベントでは、作家自身とのお茶会を通じ、1993年に発表された音楽作品「ピアノ連弾のための組曲小さなお茶会」の生演奏が行われる予定です。オリジナルのお茶やお茶菓子も提供されるため、ファンにとってこの一日が特別な思い出となること必至です。
猫の横丁@長江CUBEとは
長江CUBEは、2023年に閉寮となった尾道海技専門学院長江寮を再生した文化拠点で、現在はアートギャラリーやショップ、イベントスペースとして利用されています。猫にまつわる雑貨やアートの販売、ワークショップなどのイベントも定期的に開催されており、猫好きにはたまらない場所となっています。営業時間は10時から17時45分までで、会期中は無休で営業しています。
このように、尾道の「猫の横丁@長江CUBE」で行われる『小さなお茶会』原画展は、ただの展示にとどまらず、訪れる人々に多様な体験を提供します。優しさあふれるこのメルヘン作品の世界に触れ、あなた自身の特別な時間を作りに来ませんか?