2025年の春、本格的な水引の魅力を学べる書籍が発刊されます。高田雪洋氏が著した『水引のきほん帖』は、誰でも手軽に水引の技術をマスターできるように、基礎から丁寧に解説しています。伝統的な結び方からオリジナルデザインの作品まで、バラエティに富んだ内容は多くの人々を楽しませてくれることでしょう。
本書では、まず初心者向けに設計された「基本の結び」セクションがあります。ここでは、あわび結び、梅結び、亀の子結びといった伝承の技法が紹介されており、それぞれについて写真と図解が付いているため、視覚での理解が進めやすくなっています。更には、動画による解説も用意されており、そちらを参考にしながら実際に手を動かすことで、より深く技術を習得することが可能です。
続いて、作品アイデアが盛りだくさんで、アクセサリーや小物作りも楽しむことができます。Part5「おしゃれに編む、結ぶ」では、「梅結びのペンダントヘッド」や「六本編みのイヤリング」など、見ているだけでもわくわくするようなデザインがたくさん。自分用としても、友人へのプレゼントにも喜ばれること間違いなしです。これらの作品は、豊富な色の水引を活用することで、独特の存在感を生み出し、オリジナリティあふれるアイテムに仕上がります。
次に、祝儀包みのセクションでは、著者が持つ深い知識を基に折形の伝統を生かした作成方法が紹介されており、実際に祝儀を包む際に役立つ情報が満載です。かつては家庭で手作りされていた祝儀包みは、今でも存続すべき大切な文化であり、手作りの暖かさを届けるために、水引の技を身につけることが提唱されています。
著者の高田雪洋氏は、水引折形工芸作家であり、彼女自身が持つ豊富な経験と技術で、特に日本伝統文化の継承と発展に寄与しています。彼女の指導により、参加者たちが水引の楽しさを知り、新たな表現を生み出す機会が提供されているのです。これまでにも多くの展示会を通じ、作品を発表してきた高田氏の名前は、今後さらなる活躍が期待されます。
このように『水引のきほん帖』は、伝統と現代がMIXされた作品作りを可能にし、誰もが楽しめる内容となっています。水引をはじめたことがきっかけで、新たな趣味や特技が見つかるかもしれません。
本書は2020年に発行された『水引のきほん』の改訂版でもあり、より進化したコンテンツが詰まっています。発売日は2025年3月20日、定価は1,760円(税込)で、B5変型判の96ページとのこと。
この機会にぜひ手に取って、あなただけの水引作品を作り始めてみてはいかがでしょうか?