2025年の夏休みにおける子供のAI利用と親のサポート
2025年8月、子供とお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社が実施した、自由研究に関する調査結果が注目を集めています。このデータは、「いこーよファミリーラボ」による最新のアンケート調査を基にしたもので、親子の自由研究におけるAI活用の実態や親の関わり方が明らかにされました。
調査結果の概要
調査によると、自由研究で子供にAIを利用することを勧めた保護者は約9.8%にとどまりました。つまり、約1割の家庭が積極的にAIの活用を推奨していました。一方で、約88.3%の保護者が「すすめなかった」と回答しており、その理由としては「AIがよくわからなかった」という意見が多く寄せられました。
AI利用の推進状況
2023年度の調査と比較すると、2025年度においては「すすめなかった」と答えた保護者の割合が73.9%に達し、AIの理解が不足しているという理由が少なくなったことが分かります。これに対して、「すすめた」割合は12%からわずかに減少する形となっています。しかし、子供が自主的にAIを利用していたというケースも2%あり、この結果からは一部の子供が自発的にAIを取り入れた学びを進めている姿が見受けられました。
親のサポートの実態
特に興味深いのは、自由研究への親の関わり方です。およそ7割の保護者が、自分の子供の自由研究に対し、半分程度まで手伝ったと回答しています。その内訳を見ると、「0〜20%手伝った」が最も多く、続いて「40%手伝った」が13.1%、「50%手伝った」が21.6%となっており、まったく手伝わなかった家庭も11.8%いるとのことです。
具体的にどのようなサポートを行ったかというと、最も多かったのは「実験や工作の過程をサポートした」とする意見で、35.3%がこの点を挙げました。また、テーマ設定や子供の気持ちを盛り上げる役割を果たしたとする声も少なくありませんでした。
AIをテーマにしたイベントの増加傾向
加えて、いこーよではAIをテーマにした子供向けのイベントが増加傾向にあることも報告されています。2023年度の調査以降、この種のイベントへの登録が増加し、2025年7月から8月末にかけては42件のAIイベントが開催されました。これにより、多くの家庭でAIへの関心が高まっていることが伺えます。
まとめ
2025年の自由研究における調査結果は、AIの利用がまだ一般的ではないものの、確実に子供たちの学びのスタイルが進化してきていることを示しています。親たちも積極的にサポートを行いながら、子供たちの自主性を尊重した取り組みが見受けられます。新しい技術が育児や教育にどのような影響を与えるか、今後の動向に目が離せません。
本調査の詳細や、他のデータについては
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