考えることの大切さを伝える『てっぺんの葉っぱ』
新興出版社啓林館が最近発表した児童書『てっぺんの葉っぱ』が、本日より全国の書店で手に入るようになりました。この作品は、文研出版ブランドから刊行されており、対象は小学校中学年以上の子供たちです。著者は児童文学作家の
おおぎやなぎちかさんです。
一風変わったストーリー
『てっぺんの葉っぱ』の物語は、主人公のマチが経験するちょっとした失敗から始まります。ユリアちゃんにそそのかされたマチは、二階の窓から花びんの水を捨ててしまいます。この行為が引き起こすハプニングは、マチにとって大きな試練となります。水をかけてしまったのは先生であり、これにより彼女は注意を受け、ユリアちゃんともトラブルに発展。果たして、このピンチをどう乗り越えるのか?ここでマチは、魔女ババから聞いた「てっぺんの葉っぱが願いをかなえてくれる」という言葉を思い出します。
作者の想い
おおぎやなぎさんは、自身の実際の経験をもとにこの物語を書きました。彼女自身も、習字の墨用の水を窓から少し捨ててしまい、その水が学校に来たお客さんの頭にかかってしまったことがあるそうです。失敗したとき、私たちは多くの場合「どうしよう」と不安でいっぱいになりますが、彼女は子供たちにその気持ちを理解し、また学ぶことの大切さを伝えたいと考えています。失敗は決して悪いことではなく、悩んで考えることがむしろ成長の一歩であると気付いてほしいのです。
絵を担当した画家
イラストは、
イシヤマアズサさんが担当しています。大阪府出身の彼女はイラストレーターや漫画家としても知られており、多くの書籍に絵を寄稿しています。彼女の温かみのあるイラストは、物語のテーマを美しく引き立て、読者に親しみやすい印象を与えています。
本書の詳細情報
『てっぺんの葉っぱ』は、文研ブックランドシリーズの一環として出版されており、A5サイズで本体価格は1540円(税抜1400円)です。ISBNは978-4-580-82721-9で、興味がある方は公式ホームページからもチェックできます。
公式ホームページはこちら
まとめ
『てっぺんの葉っぱ』は、失敗を恐れず考える大切さを教えてくれる物語です。子供たちにとって、自らの経験を通じて学ぶことができる貴重な一冊となるでしょう。つい失敗したときのことを思い出す多くの学生にとっても、楽しめる読書体験となるはずです。これからの学校生活や日常の中でも、彼らがこの物語を思い出し、悩み、考える力を育む手助けになることを願っています。