『映画えんとつ町のプペル』が新記録！クラウドファンディングで3.6億円突破

『映画えんとつ町のプペル』が新記録を達成！

日本初の事業投資型クラウドファンディングプラットフォーム「セキュリテ」を運営するミュージックセキュリティーズ株式会社が発表したところによれば、長編アニメーション映画『映画えんとつ町のプペル～約束の時計台～』のためのファンドが、開始からわずか1日で3.6億円を超える調達額に達しました。この金額は国内の事業投資型クラウドファンディングにおける最高調達額となります。

このプロジェクトは、株式会社CHIMNEY TOWNが制作する『映画えんとつ町のプペル～約束の時計台～』に必要な資金をファンと共有し、支援者へはその事業の売上に応じた分配が行われます。前作『えんとつ町のプペル』は196万人の観客を動員し、27億円の興行収入を記録した実績があり、期待度の高さがあります。ファンコミュニティも強力で、これが新作にどのように影響するか注目です。

投資と支援の新たな形

今回のファンドは2026年3月26日まで最大4億8000万円の募集を実施し、達成次第募集は締切られます。ファンが映画制作に関与することで、自身のポジションがより強固になります。出資者にはデジタル出資証明書や映画を観る権利などの特典が用意されており、出資を通じて映画の一部を“所有”する感覚が得られます。

出資金は50,000円からとなっており、このうち48,000円が実質の出資金で、残り2,000円は手数料です。また、目標償還率は112.2%に設定されていますが、これは未来の利益に対する予想であり、必ずしも保証されるものではありません。とはいえ、多くのファンがこの機会を逃さずに参加したいと思うのは自然な流れでしょう。

映画のメッセージ

『映画えんとつ町のプペル～約束の時計台～』は、「待つ」という普遍的なテーマに基づいています。遠く離れた存在の“帰還”を信じる希望が描かれる本作では、前作から培ったIP（知的財産）を最大限に活かし、事業の拡大も視野に入れています。配信や書籍、グッズ、イベントなど、さまざまな形でファンに届けられる予定です。

西野亮廣の思い

本プロジェクトの主導者である西野亮廣氏は、自らの理念をもとに、作品の制作においてファンとの距離を短縮する仕組みを造り上げました。「お金はないけれど想いはある」というクリエイターのための選択肢を広げることが目指されています。西野氏は、ファンが映画の制作に積極的に関わることで、より深い結びつきが生まれると信じています。

「この手法がスタンダードになれば、多くの地域の人々が自分の作品を持てる時代になるでしょう。『えんとつ町のプペル～約束の時計台～』を通じて、その未来を切り拓くことができれば幸いです」と語る西野氏の思いは、これからのエンターテインメントに新たな風を吹き込むことでしょう。