河出文庫 10月の新刊6冊
2025年10月7日、株式会社河出書房新社から注目の新刊が一斉に発売されます。今回は、堂場瞬一や絲山秋子などの著名作家による全6冊を紹介いたします。
『0 ZERO』著者:堂場瞬一
堂場瞬一が描く本作は、あるベストセラー作家の死の直前に残された「すごい原稿」を巡る物語です。この原稿を探す過程で、出版業界に大きな波紋を投げかける展開が待っています。創作の真実や倫理について深く考えさせられる内容に仕上がっており、思わず読み進めたくなる一冊です。文庫版で312ページ、税込990円での販売です。
『まっとうな人生』著者:絲山秋子
富山に住む移住者たちの再会から始まる物語です。キャンプや家族旅行を通じて描かれる彼らの日常生活には、コロナ禍ならではの緊迫感が漂っています。それでもなお温かい絆と人の営みが映し出されており、心揺さぶられることでしょう。264ページ、税込1,100円で、電子書籍は11月以降の発売が予定されています。
『変身のロマン』編者:澁澤龍彦
澁澤龍彦の編纂によるこの一冊には、変身にまつわる珠玉の物語が十五篇収められています。ギリシャ神話や著名作家の作品まで多彩な内容が詰まっており、幻想的な世界観に引き込まれること間違いなし。360ページ、税込1,320円での販売です。
『小栗上野介』著者:蜷川新
維新時代の新たな視点を提供する本書では、小栗を主人公にその先見性を探求しています。本当に我々が学んできた歴史は正しいものだったのか、疑問を呈する内容が興味をそそります。312ページ、990円で登場し、電子書籍の配信も11月以降に予定されています。
『死まで』著者:吉村昭
吉村昭による初期短編の貴重な集成です。学生時代からの作品を中心に、全て未収録の短編が収められており、彼の文学観を深く知ることができる内容となっています。280ページ、税込1,100円、電子書籍は11月以降の予定です。
『ずっしり、あんこ』著者:池波正太郎・平松洋子ほか
あんこに愛を捧げた39篇が集められた一冊。おはぎやぜんざい、羊羹といった日本の甘味をテーマに、各作家が描く「おいしさ」の魅力に迫ります。224ページ、税込935円での発売です。
これらの新刊は全国の書店でお求めいただけます。文学の秋、ぜひ一度手に取ってみてください!