新刊『「わたし」ってなんだろう？』が子どもたちに贈る自己理解のヒント

新刊『「わたし」ってなんだろう？わたしとあなたのいい関係』

新興出版社啓林館からリリースされた『「わたし」ってなんだろう？わたしとあなたのいい関係』は、低学年の子どもたちに向けた画期的なバウンダリーの入門書です。この本は、心地よい人間関係を育むための大切な視点を提供してくれます。特に、自己理解と他者との健全な関係構築について、わかりやすく学べるようにデザインされています。

子どもたちに必要な自己理解の手助け

「わたし」って一体何なのでしょうか？この問いは、子どもたちが他者との関係の中で成長していく上で極めて重要です。この本は、その質問に対して子どもたちが考えるきっかけを提供します。バウンダリーとは、自分と他人の間に引く境界線のこと。小学生低学年でも理解できるように、易しい言葉で説明されており、無理のない人間関係を築くためのヒントが探求されています。

「わたし」と「あなた」の関係性を深める

本書の第2巻は、「わたしとあなたのいい関係」というテーマが設定されています。自己を理解するためには、他者との関係が不可欠です。「あなた」という存在は時に支えであり、時には不安要素ともなります。本書では、どのように言葉や行動を選び、自分自身の安全な居場所を作るかが具体的に説明されています。また、SNSにおけるつきあい方についても触れており、現代の子どもたちに必要なコミュニケーションスキルを学ぶことができます。

著者・監修者について

この本の監修を手掛けたのは、精神保健福祉士で、スクールソーシャルワーカーでもある鴻巣麻里香さんです。彼女は、自ら祖先に外国のルーツを持ち、その影響で差別やいじめの経験も持っています。院内での経験や震災後の支援活動を経て、2015年に非営利団体KAKECOMIを設立。子ども食堂やシェアハウスを運営し、地域の子どもたちの育成を支援しています。著書には『思春期のしんどさってなんだろう？』や『わたしはわたし。あなたじゃない。』など、心の問題に寄り添った作品が揃っています。