石原燃・岸田國士戯曲賞ノミネートの「彼女たちの断片」が再演決定！

東京演劇アンサンブル『彼女たちの断片』再演決定！

2022年に初演された話題作『彼女たちの断片』が再び舞台に戻ってきます。この作品は石原燃によるもので、岸田國士戯曲賞の最終候補にも選ばれた重要な作品です。再演は2025年5月16日から5月18日まで、東京都豊島区のあうるすぽっとで行われます。チケットはカンフェティで現在販売中です。チケット情報はこちら。

作品の核心を探る

『彼女たちの断片』は、女子大生の多部が直面する厳しい現実を描いた作品です。多部は望まない妊娠を経験し、友人みちるの助けを借りて、中絶薬を手に入れることに決めます。その夜、彼女の周りには異なる背景を持つ7人の女性が集まり、彼女たちの人生や思いを語り合うのです。この作品は、日本における中絶問題や女性の権利について、深く考えさせられる内容となっています。

ストーリーの詳細

物語は多部が中絶を決意するまでの過程から始まります。友人みちるに相談し、海外の支援団体から中絶薬を取り寄せる手続きをします。しかし、日本ではこの薬がまだ十分に普及しているわけではなく、発情薬の承認も最近されたばかりです。安全な場所を探す中で、多部はみちるの母の同僚である晶の家に泊まることを決めました。

物語では、夜が進むにつれ多部の周囲で起こる出来事を描いています。みちるの母親天野が心配して晶の家に乗り込んできたり、多部が妊娠の事実を告げる場面も。彼女たちの会話を通じて、妊娠、中絶、性的問題、さらには社会的なプレッシャーなど、様々なテーマが語られます。最終的に、多部は彼女たちの力を借りて中絶を終え、各々の経験を持ち帰ることで物語は締めくくられます。