日本経済の新たな視点「為替介入」とは?
2020年代に入ってから、円安の影響が徐々に顕著になり、メディアでも「為替介入」が頻繁に取り上げられるようになりました。しかし、この「為替介入」の実態については、一般の人々にはあまり知られていないことが多いのが現実です。今回は、服部孝洋氏の著書『為替介入とは何か200兆円規模「外為特会」が生まれた謎』を通じて、為替介入やそれに関わる「外為特会」の謎に迫ります。
著者の経歴
服部孝洋氏は、経済学者として東京大学金融教育研究センターの特任准教授を務めており、経済政策の最前線に立つ実務家でもあります。彼は『はじめての日本国債』などの著書で知られ、Xやnoteなどのプラットフォームを通じて一般の読者への情報発信も積極的に行っています。
本書の内容
本書は368ページにわたり、為替介入の仕組みや歴史、さらにはその背後にある「外為特会」の運用について詳しく解説しています。目次としては以下のような章が設けられています。
- - 第1章: 為替介入と外為特会とはなにか
- - 第2章: 為替介入を知るためには財務省の体制を知るべき
- - 第3章: 為替介入の実態
- - 第4章: 外為特会はどのように運用されているのか
- - 第5章: 予算と特別会計
- - 第6章: 外為特会とリスク管理
- - 第7章: 財源としての外為会計
- - 第8章: 外為特会によるドル貸し出し
- - 第9章: 為替介入と資金調達
- - 第10章: 為替市場とデリバティブ(金融派生商品)
- - 第11章:フォワード(為替スワップ)とカバー付き金利平価
- - 第12章: 通貨先物と海外の投機筋のポジション
この構成からもわかるように、単に為替介入の概要を知るだけでなく、その背後にある複雑なメカニズムや政策について深く掘り下げています。
「外為特会」とは?
特に注目すべきは、外為特会と呼ばれる外貨建て資産に関する章です。これは、為替介入によって生じる資産であり、どのように運用されているのかを解き明かしていきます。著者は実務家としての経験を基に、その運用のリアルな実態を明かしており、読者にとって有益な知識を提供します。
知識の重要性
本書は、「知の水先案内人」を自称する集英社新書から刊行されており、旬な経済問題をわかりやすく掘り下げることを目的としています。経済の動向に敏感な方や、為替市場の理解を深めたい方にとっては、非常に有意義な一冊となることでしょう。
結論
服部孝洋氏の新作『為替介入とは何か200兆円規模「外為特会」が生まれた謎』は、経済政策の裏側や為替介入の複雑な仕組みを知るための必読の書です。2023年8月7日に発売され、価格は1,320円(税込)で、電子書籍版も同日発売されます。興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。