COLORS弘明寺とは
横浜市南区に位置する就労継続支援B型事業所「COLORS弘明寺」は、2022年8月に開所しました。運営は株式会社太洋光芒が行っており、障がいのある方が安心して「自分のペース」で働ける環境を提供することを目指しています。設立の背景には、代表の塚本拓海氏自身のうつ病経験があり、社会との繋がりを失った試練から、同じような境遇にある人たちに居場所を提供したいという強い思いがありました。
開所以来、利用者数は40名を超え、家族からの「通い始めてから家の中が明るくなった」「以前より笑顔が増えた」といった感謝の声が届いています。地域においても、高い評価を受け、多くの人々に支持される存在となっています。
選べる作業
COLORS弘明寺では、自分の体調や気分に合わせて作業を選ぶことができる自由な環境が整っています。例えば、以下のような作業プログラムがあります。
- - コーヒー豆の焙煎・販売:利用者は生豆の選別から焙煎、袋詰めまでを行い、その成果物は「COLORS COFFEE」としてオンラインで販売されます。自分が関与した商品が人々の手に届くという実感は、利用者にとって大きなやりがいとなります。
- - 竹細工:竹を使った製品作りが行われ、実際に東京ミッドタウン日比谷のイベントで灯籠が使用されたこともあります。利用者たちは、自らの作品が展示・販売される喜びを感じています。
- - メダカ飼育・販売:屋上で育てたメダカや水草の管理から販売までを手がけ、利用者の中にはペットショップで働きたいという夢を抱く方もいます。
- - 軽作業:体調が優れない日にも選べる軽作業を用意しているため、無理なく続けられる工夫が施されています。このような多様な作業が利用者の通所のハードルを下げる大きな要因となっています。
利用者の声
実際にCOLORS弘明寺を利用している方々の声を通じて、その魅力が伝わります。
Aさん(20代・精神障害)
初めは不安があったものの、スタッフからの「週1日でも大丈夫」という言葉に安心したというAさん。コーヒー豆の選別から始まり、今では焙煎も任され、「自分が携わった商品が届くのは本当に嬉しい」と笑顔を見せています。
Bさん(40代・身体障害)
車椅子利用者のBさんは、COLORS弘明寺のバリアフリーな環境に魅了され、竹細工に取り組んでいます。初めて完成させた花瓶が販売された際、涙を流して喜びました。「自分も社会の役に立てる」との思いが芽生えた瞬間でした。
Cさん(30代・発達障害)
生き物が好きなCさんは、メダカの繁殖を通じて次第に自信を深め、「将来はペットショップで働きたい」という夢ができました。彼の努力は周囲から賞賛され、モチベーションを高めています。
家族の声
利用者の家族も、COLORS弘明寺での生活にポジティブな変化を感じています。「家で明るく過ごしている」「友達ができたことが嬉しい」との言葉が、家族の安心感を表しています。
スタッフの想い
スタッフは、各利用者の自主性を大切にし、「押し付けない支援」を心がけています。代表の塚本氏は、「利用者が喜んで通えるかどうかが一番の目標」と語り、全国平均を1.5倍上回る工賃を目指して働いています。
効果的な取り組み
COLORS弘明寺は、数字的な成果も着実に上げています。工賃は全国平均の約1.5倍に達し、定着率も高く、利用者の満足度は9割を超えています。また、地域との連携も強化されており、販売会やイベントへの参加を通じて、社会とのつながりを深める取り組みが行われています。
未来への展望
今後、東京都品川区戸越に新たな拠点「COLORS戸越」の開設を予定しており、障がいのある方がアートやデザインに触れ、個々の個性を活かしたプロジェクトが進行中です。「誰もが自分の色を描ける社会」を実現するための活動を展開していきます。
まとめ
COLORS弘明寺は、利用者がそれぞれのペースで働き、仲間と共に成長できる大切な居場所です。「働くことに不安がある」方は、ぜひ一度見学にお越しください。あなたの“できること”がここから広がります。
お問い合わせ
見学や体験に興味のある方は、下記の連絡先までお電話ください。
- - 住所:横浜市南区六ツ川1-855-2 グレイスヒルズ横浜3F
- - 電話:045-309-7611(平日9時~18時)