川島小鳥の新刊
2025-05-09 18:00:21

写真家・川島小鳥『サランラン』が魅せるソウルの新たな表情を捉えた写真集の魅力

写真家・川島小鳥『サランラン』の世界



2025年5月、写真家・川島小鳥が手掛ける新作写真集『サランラン 사란란 (Sa-lanlan)』が出版されます。本書は韓国ソウルの秋から春にかけての多様な表情を独自の視点でとらえた作品群です。川島小鳥独特の世界観が垣間見える本作は、季節の移ろいと共に感じた彼自身の想いを込めたものとなっています。

書籍概要



『サランラン』は、韓国ソウルでの特別な時間を基にしています。撮影は秋から春までと限られた期間に行われ、夜の街の雰囲気、澄んだ空気、漢江の美しさ、そして出会った人々との情熱が凝縮されています。川島小鳥は、写真を通して彼の静かな心の叫びと感性を表現し、新たな視覚体験を提供しています。

川島にとってソウルという街は、かつて高校生時代に短期間留学した思い出の地でもあります。彼は今回のプロジェクトを通じて、当時の冬の冷たさや同世代との温かい交流を思い出し、再びその場所を訪れました。初めて感じる寂しさや孤独を直視し、その中から得た何かを表現したいという衝動が、本書の根底に流れています。

写真の背後にあるストーリー



ソウル駅近くに残る古い家々や、おしゃれなパン屋の美味しさ、路地裏のコーヒー屋で出会った美しい眼差しなどが川島の心に焼きつき、それを写真として切り取った瞬間が本書に収められています。日々のルーチンから逃れる中での驚きや感動、特に韓国料理が好きながらも別の料理を求めてしまう心の葛藤など、写真には語りきれない様々な感情が詰まっています。

この写真集を通じて、川島は出会った人々の美しい魂や、日々の小さな幸せを感じ取っています。「サランラン」がその静かな歓喜を読者に届けることを願っています。

また、グラフィックデザイナーの米山菜津子は、川島小鳥が放つ作品の魅力を言葉で表現しています。 photographed moments are described with density and are deeply ingrained in the energy of the photographs. 彼女は特に「写真」のテーマに着目し、川島の作品が持つ独自の重みをしっかりと認識しています。写真自体がもたらす感動を、開放する手助けをすることがデザイナーとしての役割であると語っています。

展覧会とトークイベント



『サランラン』の刊行を記念した展覧会も開催されます。2025年4月29日から5月19日まで、ユトレヒトにて展示が行われ、続いて5月8日から6月1日まで、ふげん社で個展が開催されます。また、トークイベントも行われる予定で、川島小鳥と俳優の臼田あさ美が対談します。

『サランラン』は、読者にソウルの美しさや切なさを感じさせるだけでなく、凛とした感性と新たな視点からの発見をもたらすことでしょう。美しい写真とともに、川島小鳥が描く世界観に触れてみることをお勧めします。期待が寄せられる新作に、ぜひご注目ください。


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