株式会社KADOKAWAが10月10日(金)に発売する角川新書の新作は、まさに歴史と現代の交差点を描いた2作品です。それぞれ異なる視点から、私たちが普段考えないような問題に迫ります。まず一つ目の作品は、加藤徹氏の『後宮宋から清末まで』です。この本では、中国の歴代王朝がどのように後宮制度を改良し、政権を維持してきたのかを深く掘り下げています。
後宮制度は、ただ単に王朝内部の事情に関連するものではなく、中国社会全体に多大な影響を与えました。本書を通じて、清朝300年の歴史の中で宦官や外戚がどのように国政に関与し、また暴君や暗君が即位しなかった理由に迫ります。特に注目すべきは、西太后のような権力者がどのようにして生まれたのか、その背景に迫る解説です。加藤氏は豊富な研究と実体験を基に、歴史的事実をもとにした緻密な分析を展開しています。
次に紹介するのは、菅野朋子氏の『韓国消滅の危機人口激減社会のリアル』です。今、韓国は未曾有の少子化問題に直面しています。彼女はソウル在住の記者として、現地の実情を生々しくレポートしています。38度線に接する最前線部隊の解体、結婚に対する親の反対、そして驚異の合計特殊出生率0.75といった現象は、単なる数字ではなく、韓国社会の深刻な危機を示すものです。
菅野氏は、日本人には知られざる韓国の現実を掘り下げ、少子化対策に充てられる30兆円の予算が果たしてどのように使われ、実効性があるのかを考察しています。その内容は、未来の出産や家庭に対する見方を変えるかもしれません。
この2作品は異なる視点ながら、共に私たちの社会に影響を与える重要なテーマを扱っており、今がその知識を深める絶好の機会です。ぜひ、手に取ってみてください。公式Twitter(@kadokawashinsho)でも新刊情報を発信していますので、こちらもチェックしてみてください。読者の皆さんにとって、新たな知識と視点を得られる一冊となることでしょう。
新書判での発行となるこれらの書籍は、通勤や通学の合間にも読みやすいサイズですので、ぜひ興味を持った方は書店やオンラインでチェックしてみてください。これからの読書シーズンにぴったりの作品です。