経済書の常識を覆す、東京大学名誉教授による次世代型新刊の登場

経済書の新たな形、井堀利宏氏の意欲作

東京大学の名誉教授である井堀利宏氏の新著『知らなかったでは済まされない経済の話』が、2025年6月12日よりスマートブックス版として先行配信されることが発表されました。この本は、経済に関する重要なテーマを物語形式で解き明かし、読者が実用的な知識を得る手助けをすることを目的にしています。

次世代型書籍が目指す新体験

本書では、円安や物価高、年金問題などの社会的な課題が取り上げられ、それに加えてAIナレーションやキャラクターボイス、関連する図表とテキストを組み合わせた新しい読書体験が提供されるのが特徴です。このアプローチは、読書の概念そのものを変える可能性があります。井堀氏は「経済を“遠い話”ではなく、日常生活で使える知識として届けたい」と語り、読者に対するメッセージを明確にしています。

スマートブックスの革新

株式会社スマートブックスは、独自のAI技術と高速編集システムにより、オーディオブック制作の常識を変えつつあります。通常なら数ヶ月かかる制作を、原稿納品から最短3日で完了することを実現したのです。この迅速な対応のもと、新刊を紙書籍の発売日やそれに近いタイミングで配信できる体制が整っています。これにより、出版社や読者のニーズに応える新しいモデルの確立が可能となりました。

経済を身近にする著者の思い

『経済の話』は、金融、財政、産業、福祉の4つの視点から展開されます。物語は登場人物との対話形式で進み、複雑な制度を生活に即した形で理解できるように工夫されています。井堀氏は「問いを立て、自ら考える力を育てる」ことが重要だと強調し、読者が自らの経験に結び付けて経済を理解する力を養うことを期待しています。

出版社からの反響

高橋書店の編集部は、「紙や電子書籍で経済書を読んできた層に対しても、音声と併用することで新たなアプローチが可能になる」と話します。この新書は、従来の読書スタイルでは考えられなかった新たな層へのアプローチが果たせることに期待が寄せられています。スマートブックスの社長、相内遍理氏も「“ながら読書”を求めるビジネスパーソンや学びたい読者に向けて、今後も新刊のスマートブックス化を進めていきたい」と未来の展望を語りました。