小川哲の名作『君のクイズ』文庫版、ついにリリース!
2025年4月25日、直木賞作家である小川哲の大ヒット小説『君のクイズ』の文庫版が発売されました。この新しい文庫版には、未発表の短編小説「僕のクイズ」が追加され、著名な哲学者でありクイズプレイヤーでもある田村正資による解説も収録されています。
『君のクイズ』が描くミステリーの魅力
この作品はクイズ番組の決勝戦から始まります。主人公三島が対戦相手の本庄に直面した際、驚くべきことが起こります。本庄は問題が一文字も読まれない前に正解を答え、優勝します。この不可解な出来事を追求する三島の姿が描かれ、読者は物語に引き込まれます。作品は発表以来、高い評価を得てきました。その証拠に2023年には第76回日本推理作家協会賞を受賞し、さらに本屋大賞にもノミネートされるまでになりました。
文庫版特有の魅力
新たに加わった短編「僕のクイズ」では、三島たちのその後が描かれています。この短編で、登場人物の心の葛藤や成長が丁寧に描写されており、原作ファンにとっても新鮮な体験となること間違いなしです。
また、田村正資による解説は、本作の背景や作品全体のテーマについての理解を深めるために不可欠な要素といえるでしょう。帯には人気作家・伊坂幸太郎や「オモコロ」編集長・原宿による熱いコメントも寄せられており、作品への期待感が高まります。
試し読みも可能
そんな『君のクイズ』の文庫版ですが、現在冒頭の試し読みも公開されています。ぜひこの機会に、その魅力を先取りしてみてください。物語の核心に迫る要素が散りばめられた作品は、あらゆる読者に新しい発見をもたらすことでしょう。
著者・小川哲の略歴
小川哲は千葉県出身で、1986年生まれ。東京大学大学院を退学後、2015年に『ユートロニカのこちら側』でデビューしました。以降、彼の作品は次々と評価され、新たなジャンルを切り開いています。『君のクイズ』の成功によって、彼は日本推理作家協会賞を受賞し、業界内外から大きな支持を得ています。
書誌情報
この文庫版『君のクイズ』は、株式会社朝日新聞出版から出版され、248ページのボリュームで、定価は792円(税込)です。ISBNは978-4-02-265193-8となっています。
更なる詳細や購入は特設サイトからチェックできます。ぜひこの機会に、小川哲の世界観を体験してみてください!