千住明氏、大阪音楽大学に客員教授就任
来る2026年4月、大阪音楽大学の新たな試みとして「音楽クリエイター専攻」が開設されることが決まり、その教育を牽引する客員教授に著名な作曲家・千住明氏が就任します。千住氏は日本の音楽界において非常に高く評価されている存在であり、数多くのジャンルにわたる作品を手がけています。彼の参加は、大阪音楽大学の教育内容の質をさらに向上させることが期待されています。
千住明氏の音楽キャリア
千住明氏は1960年に東京で生まれ、東京藝術大学作曲科を卒業後、同大学院も首席で修了しました。彼の修了作品『EDEN』は、特に優れた成果として評価され、東京藝術大学美術館に永久保存されています。彼の代表作には、ピアノ協奏曲『宿命』やオペラ『万葉集』、テレビドラマ『VIVANT』や映画『愛を乞う人』、さらにはアニメ『鋼の錬金術師FA』など、他にも名作が数多くあります。受賞歴も多く、日本アカデミー賞の優秀音楽賞を4回受賞するなど、その功績は賞賛に値します。
音楽クリエイター専攻について
2026年4月にスタートする音楽クリエイター専攻は、多様な音楽ジャンルに特化したプログラムを提供します。ポップス、ゲーム音楽、映画やテレビドラマの劇伴、サウンドデザイン、そして現代音楽に至るまで様々な作曲技法を学ぶことが可能です。一般的な教育機関とは異なり、音楽単科大学である大阪音楽大学ならではの充実した環境を生かし、第一線で活躍する実力派の講師陣が直接指導します。基礎からプロレベルまで幅広く学ぶことができるカリキュラム、そして創造を高めるための個別レッスンも用意されており、自作曲を録音するためのプロ仕様のスタジオも完備されています。
教員陣
この専攻では、音楽業界の著名な作曲家たちが教員として参加します。安藤ヨシヒロ(特任准教授)、足立知謙(特任教授)、川崎泰弘(特任准教授)、高昌帥(教授)など、多彩なバックグラウンドを持つ講師陣から学ぶことができます。特に千住氏が客員教授として参加することで、学生たちには業界のトップレベルのヒントや知識を得る貴重な機会が提供されるでしょう。
就職サポート
音楽クリエイター専攻では、個々の学生がキャリア目標に近づけるよう、きめ細やかな就職サポートを行います。進路相談や紹介プログラムを通じて、学生が希望する将来の実現に向けた支援が行われます。音楽業界における必要な知識と技術を身につけ、令和の音楽クリエイターとして新たなステージを目指す学生達にとって、この専攻は理想的な選択肢となるでしょう。
オープンキャンパス
興味のある方は、2023年3月23日(日)に開催される「春のオープンキャンパス」で、音楽クリエイター専攻の詳細な情報を得ることができます。このイベントでは、無料体験レッスンやキャンパスツアーなどを通じて、実際の学びを体験できる機会が設けられています。参加希望者は、特設サイトからお申込みが可能です。
大阪音楽大学の理念
大阪音楽大学は、2025年に創立110年を迎える関西唯一の音楽単科大学として、音楽の専門的な教育を提供しています。「音楽で、はたらこう。」というスローガンのもと、従来のクラシック音楽家の育成に留まることなく、クリエイターやプロデューサー、音楽エンジニア等の人材を育成する新しい専攻が次々と設置されてきました。このような環境で学ぶことにより、学生たちは時代のニーズに応えられる多才な音楽人に成長していくことでしょう。