2024年度コンプライアンス研修に関する調査結果発表
法律関連の出版物やデータベースを提供する第一法規株式会社が実施した「2024年度コンプライアンス研修アンケート」の結果が公表されました。このアンケートは、全国の企業や団体を対象に、コンプライアンス研修の実施状況や課題を把握することを目的としています。調査期間は2025年3月3日から3月17日まで。
アンケートの目的
この調査の基本的な目的は、企業や団体がコンプライアンスに取り組んでいる実態を把握し、受講者が感じる課題を明らかにすることです。この結果を基に、各企業におけるコンプライアンス研修のトレンドを伝え、次年度以降の計画策定の助けとして役立ててもらうことを意図しています。
研修実施状況
調査結果からは、86.3%の企業がコンプライアンス研修を実施しており、これは2023年度調査と比較して0.7%の増加を示しています。これまで以上に多くの企業がコンプライアンスへの取り組みを強化していることが窺えます。
理想の研修時間
忙しい業務の中で行われる研修においては、短時間で行える集中型の内容が求められています。そのため、eラーニングや映像教材を活用した効果的な研修企画が重要です。受講者からは、コンパクトな時間での受講が希望されていることが浮き彫りになりました。
eラーニングの台頭
アンケートによれば、eラーニングを用いた研修の実施率は前年よりも6.2%増加し、その人気が際立っています。社内講師による研修や、自社で制作した動画を用いるといった工夫が多く見受けられ、受講者が各自で自由に学べる環境が整いつつあります。これにより、コストの抑制や研修効率向上が図られています。
研修テーマのトレンド
研修内容については、ハラスメントや不正行為、個人情報の取り扱いなどが中心テーマとして挙げられました。特にハラスメントに関する研修は、潜在的なリスクとして企業が重視していることが明らかになっています。また、企業倫理や多様性の確保、下請法に関連する内容も多く取り上げられています。
まとめ
このアンケートからは、コンプライアンス研修がますます重要視されていること、その中でもeラーニングの活用が一つのトレンドになっていることが明らかになりました。企業は今後も効果的な研修方式を模索し、受講者にとって負担の少ない環境を整えていく必要があるでしょう。詳細な調査結果は、第一法規株式会社のウェブサイトからダウンロード可能です。
詳細はこちらからご覧ください!