映画の演出を探求する新たな試み
映画界で注目される気鋭の監督たち、濱口竜介と三宅唱、そして映画批評家の三浦哲哉。彼らは、映画の演出に関する勉強会を発足させ、その成果をまとめた書籍『演出をさがして映画の勉強会』が、2025年のキネマ旬報映画本大賞で第1位を受賞しました。この書籍は単なる映画論を超え、彼らが繰り広げる「演出」の深淵を探る旅の記録でもあります。
学びを通じて見えてくる映画の魅力
本書は、2010年代後半から続く映画の巨匠たちの「演出」をテーマにした勉強会の成果をまとめたものです。ロベール・ブレッソン、ビクトル・エリセ、トニー・スコット、侯孝賢など、各界の大御所たちの作品に光を当て、彼らの演出技法や表現の背後にある哲学を探求しています。
映画の「演出」とは何か。この問いに対し、濱口、三宅、三浦の3人はそれぞれが持つ独自の視点を持ち寄り、「演出」の存在を掴もうとします。映画鑑賞を通じて感じた驚きや喜び、疑問、そして戸惑いを共有し、共に理解を深めていく様子が描かれるこの書は、読む者に新たな発見をもたらします。
映画の『演出』とは?
映画のスクリーンに映る映像の背後には、一体どれほどの『演出』があったのか。本書では、まるで探偵のように演出の足跡を追いかける3人の姿が描かれています。一人だけでは見えない側面も、仲間とともに考えることで新たな視点が開ける。3人が織りなすリレーのような知識のバトンは、読者にも多くの刺激を与えることでしょう。
メディアでの注目と今後の展望
本書は、昨年12月の刊行以来、新聞やラジオなど様々なメディアで取り上げられ、その評価は高まる一方です。また、4月20日発売の『キネマ旬報 5月号』では、全選考人の選評や著者三浦哲哉氏のインタビュー、濱口竜介氏・三宅唱氏のコメントも掲載される予定です。これは映画ファンにとって見逃せない情報です。
書誌情報
- - 書籍名: 演出をさがして映画の勉強会
- - 著者: 濱口竜介・三宅唱・三浦哲哉
- - 発売日: 2025年12月12日
- - 価格: 2,600円(税別)
- - ページ数: 424頁
- - 出版元: 株式会社フィルムアート社
まとめ
『演出をさがして映画の勉強会』は、映画という芸術の核心に迫りつつ、その探求の過程をも楽しめる一冊です。映画好きだけでなく、演出の米子探究に興味がある人にもぜひ手に取ってほしい作品です。これからの映画の未来を語る上で、必読の書となるでしょう。