直木賞受賞作家 河﨑秋子の新たな挑戦
本日、2026年2月20日に株式会社文藝春秋から、直木賞作家・河﨑秋子の最新長編小説『夜明けのハントレス』が刊行されました。この小説は、北海道を舞台にした新たな女性ハンターの物語であり、ハントレス(女性ハンター)の誕生と成長、さらには熊との激しい戦いを描く、瑞々しい作品です。
魅力あふれるストーリーの背景
物語は、札幌の大学に通う女子大学生・岸谷万智(マチ)の視点から展開されます。偶然出会った狩猟雑誌に心惹かれ、銃砲店を訪れることから彼女のハンターとしての旅が始まります。そこで彼女は、ベテランハンターの新田と出会い、彼から狩猟の基礎を学ぶことになります。その過程では、免許取得、初のシカ撃ち、チーム猟や単独猟、そして伝説のハンター“アヤばあ”との出会いや熊との対峙まで、さまざまな経験が待ち受けています。
狩猟の世界とその葛藤
マチは、ハンターとして成長しながらも多くの葛藤に直面します。狩猟という行為は、決して単純なものではなく、撃たれる動物にとって人間の性別や立場、経済力、美しさなどは全く関係ないということに気づくのです。そうした中、彼女は自身が果たすべき役割を模索し続け、最後には熊との真剣勝負に挑むこととなります。果たして、彼女はどのような結末を迎えるのか。その答えが読者を待っています。
繊細な描写と迫力ある内容
河﨑さんは、過去作『肉弾』や『ともぐい』でも熊との格闘を描いており、臨場感あふれる描写で読者を虜にしてきました。今作『夜明けのハントレス』でもその迫力は健在で、特に自然と人間の関係を描くことで、読者に考えさせる力を持っています。北海道という特異な舞台設定は、狩猟や熊撃ちの知識を得るための新たな入り口を提供しています。
著者 河﨑秋子の魅力
河﨑秋子は1979年に北海道別海町で生まれ、数々の文学賞を受賞してきた実力派作家です。著者自身が酪農や牧羊の経験を持つことから、北海道の自然や文化への深い理解が反映されています。直木賞受賞作『ともぐい』をはじめ、目を離せない作品が多く、今作もまたその一環として位置づけられています。
書籍情報
書名: 『夜明けのハントレス』
著者: 河﨑秋子
定価: 2,035円(税込)
発売日: 2026年2月20日
出版社: 文藝春秋
判型: 四六判並製カバー装
* ISBN: 978-4-16-392070-2
この『夜明けのハントレス』は、自然との関わりや人間の存在について考えるきっかけとともに、ハンターとして成長していく女性の姿を描いた、心に残る一作になることでしょう。