フェアの概要
2025年5月16日から6月19日まで、丸善ジュンク堂書店で「ルビで広がる本の世界」フェアが開催されることが決定しました。このイベントは、一般財団法人「ルビ財団」によって企画され、全90店舗で実施されます。ルビ財団は、社会にふりがな(ルビ)を増やすことを通じて、読書のハードルを下げ、より多くの人が多文化共生社会を楽しむことを目指しています。
このフェアでは、ルビが振られた書籍、いわゆる「ルビフル本」を55タイトルご紹介します。ルビのある本は、特に漢字が難しいと感じる子供や外国人の方にとって、親しみやすくなるため、読書の可能性を広げるだけでなく、興味のある分野への理解を深める手助けをします。
ルビフル本のメリット
日本語の特性は、漢字と仮名が使われている点です。そのため、漢字の読み方がわからない場合、内容を理解するのが難しくなります。ルビが振られている本であれば、難しい漢字も恐れずに挑戦してみることができます。このことは、特に子供たちにとって重要な要素です。彼らが自らの意思で読みたい本を選び、読書を通じて新しい発見をする機会を持つことは、創造性や思考力を養うことにもつながります。
フェアの反響
前回の2024年の選書フェアでは、参加者から「自分の興味があるジャンルの本を子供と一緒に楽しめると思いました」といった感想が寄せられました。子供が自己表現を持つためには、自身で選ぶことができるという経験が不可欠です。ルビ財団では、このような体験を多くの世代に提供できることを念頭に、自社の活動を広げていきます。
丸善ジュンク堂書店のコメント
営業企画部の大内達也氏は、「ルビ財団」の存在とその普及促進活動について、イベントを通じて初めて知ったと述べています。日本の書籍が持つ漢字の特異性は、年少者や外国人にとって高いハードルとなっているということがクローズアップされました。ルビによって、そのハードルを下げることができれば、真に多くの人々が本の素晴らしさを体験できると期待されています。
ルビ財団について
一般財団法人「ルビ財団」は、2023年5月に設立され、ルビを使った読みやすい本を通じて、あらゆる人々の国語能力や思考力向上を支援しています。彼らが目指すのは、誰もが生きやすい、多文化共生の社会を築くこと。それを実現するために、日々の活動を通じて、ルビの普及を促進しています。詳細は
ルビ財団の公式サイトをご覧ください。
このフェアを通じて、皆さんが新しい本の世界に触れることができることを心から願っています。ぜひ、近くの丸善ジュンク堂書店に足を運び、多彩なルビフル本をお楽しみください。