非暴力の新書
2025-09-10 12:56:07

想田和弘さんも称賛!新書『武器としての非暴力日常からはじめる抵抗論』の魅力に迫る

新書『武器としての非暴力日常からはじめる抵抗論』が話題



9月10日、清泉女子大学名誉教授・中見真理氏の新著『武器としての非暴力日常からはじめる抵抗論』がNHK出版より刊行され、多くの注目を集めています。この本は、ジーン・シャープの非暴力抵抗論を基にし、「普通の人」が社会変革に参加する方法を考えます。映画作家の想田和弘さんもこの本を絶賛。「武力での応戦や屈服ではなく、第三の道がここにある」と述べ、普通の人がどのように立ち向かえるのかを解明していると評価しています。

非暴力運動の新たな指針



本書は特に、「普通の人」が社会を変革するための実践的アプローチを提案しています。強権的なリーダーのもとで暮らす私たちに、非暴力での抵抗をする道筋を示しています。すなわち、特別な勇気や能力を持たない私たちが、どのように非暴力を武器として活用できるか、実際の手法や考え方をわかりやすく説明しています。

NHKの人気番組「100分de名著」のテキストに加筆された内容がベースとなっており、日本の平和運動家や非暴力闘争の歴史的事例も紹介されています。また、身近な抑圧から抜け出すための具体的なヒントもたくさん掲載されており、読者がすぐに実践に取り入れられる内容となっています。

内容の魅力を探る



本書の内容は6つの章に分かれています。

  • - 序章: 揺らぐ民主主義の基盤について考えます。
  • - 第1章では、「普通の人」が持つ抵抗の可能性と理論を展開。
  • - 第2章では、非暴力を「武器」として用いることの重要性に焦点を当てています。
  • - 第3章では、具体的な戦略的非暴力運動の実例を紹介。
  • - 第4章では、非暴力運動が抱える課題について掘り下げ。、
  • - 第5章では、希望を持てる未来を描く非暴力闘争の可能性を探ります。

各章は、非暴力運動に役立つ理論や実践例を豊富に含んでおり、さらにコラム形式で提供される追加情報が、読者の理解を深めてくれます。

著者について



中見真理氏は1949年生まれで、清泉女子大学名誉教授として国際関係思想を専門としています。彼女は過去にプリンストン大学での研究活動や副学長としての役割を果たしてきました。著書には文化や思想に関する多くの作品があり、特に柳宗悦に関する研究が知られています。

彼女の新書『武器としての非暴力日常からはじめる抵抗論』は、単なる個々の抵抗の手法を超えて、社会全体の動きにどう影響を与えるかを問う内容となっています。これまでの著作と異なり、非常に実用的で日常生活に根差した内容に仕上げられており、誰もが手に取りやすい一冊です。

発売情報



この新書は新書判224ページで、定価は1,023円(税込)。今後、日本国内外の書店やオンラインショップで購入可能となる予定です。また、NHK出版のデジタルマガジンでは「はじめに」の部分が公開されており、興味を持った方はぜひチェックしてみてください。

普通の人々が社会を変えていく力を信じ、非暴力を手段とするこの新書は、好き嫌いにかかわらず、多くの人に影響を与えることでしょう。


画像1

画像2

関連リンク

サードペディア百科事典: 中見真理 武器としての非暴力 映画作家想田

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。