厳しい書店業界
2026-07-06 10:50:44

書店業界が直面する厳しい現実と未来への道筋とは

書店業界が挑む難局とその行く先



現在、日本の書店業界は厳しい状況に直面しています。株式会社帝国データバンクによる調査によれば、2025年度には全国の書店市場の売上高が1兆円台を維持すると予見されていますが、実際にはここ10年間で二割も縮小しているのです。若年層の活字離れや、電子書籍の普及、ネット通販の進展は、書店にとって深刻な脅威となっています。

赤字が深刻化する書店



調査によると、現在、書店の約4割が赤字に陥っています。2025年度に前年度比で「増収」を達成する書店の割合はわずか13.8%にとどまり、これはコロナ禍以降で最も低い数字です。また、「前年度並み」とした店舗は58.9%と過去20年で最高ですが、減収の割合も27.3%と上昇しています。

書店の損益動向を見てみると、減益を報告する書店は31.0%、赤字を抱える書店は38.7%に達し、合わせて69.7%の店舗が業績悪化に苦しんでいます。これは、2022年度(72.3%)以来の高水準です。

競争を乗り越えるためのヒント



現在、書店では漫画や書籍の販売が行われていますが、特にコミックの売り場は集客の要です。人気作品としては、『ONE PIECE』や『葬送のフリーレン』などがありますが、コロナ禍での『鬼滅の刃』のような特需は見込めず、経営は厳しさを増しています。また、電子書籍やネット通販の拡大に伴い、実店舗での書籍購入の機会が減少していることも一因です。

書店は広い売り場を維持するためのテナント賃料や人件費の負担が大きく、ますます厳しい状況に追い込まれています。このような背景から、2016年度以降に倒産や廃業に追い込まれた書店の数は累計610社に達しています。

新しいビジネスモデルの模索



書店数も2025年度には9993店と1万店を下回ることが予想されており、全国的に書店市場は縮小しています。この状況を受けて、大手書店では書籍販売の粗利益率を30%を目指す制度改革の動きが見られる一方、小規模書店では売れない単行本や雑誌の棚を縮小し、ホビー市場への転換が進行中です。

実店舗で紙の本を売るモデルが岐路に立たされている今、地域に根ざした書店の存続には、国や行政の支援が不可欠です。従来の書店の枠を超えた新たな店舗作りを視野に入れる必要があります。書店が今後どのように変化していくのか、その行く先に注目が集まります。


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